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(旧島田市)平成16年第1回定例会−03月11日-05号

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  1. 島田市議会 2004-03-11
    (旧島田市)平成16年第1回定例会−03月11日-05号


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    (旧島田市)平成16年第1回定例会−03月11日-05号(旧島田市)平成16年第1回定例会  平成16年第1回島田市議会定例会会議録  平成16年3月11日(木曜日)午前10時00分開議     出席議員(24名)        1番   中 野 浩 二 君        2番   紅 林   貢 君        3番   橋 本   清 君        4番   平 松 吉 祝 君        5番   村 田 千鶴子 君        6番   佐 野 義 晴 君        7番   松 浦   清 君        8番   福 田 正 男 君        9番   冨 澤 保 宏 君        10番   大 池 幸 男 君        11番   桜 井 洋 子 君        12番   田 島 建 夫 君        13番   木 野 愼 吾 君        14番   小 澤 嘉 曜 君        15番   鈴 木 城 二 君        16番   松 本   敏 君        17番   竹 島 茂 吉 君        18番   手 塚 文 雄 君        19番   津 田 恵 子 君        20番   澤 脇 圭 司 君        21番   内 藤 洋 一 君        22番   安 間 貞 雄 君        23番   石 間 恵寿男 君        24番   大 塚 修一郎 君     欠席議員(なし)
        説明のための出席者       市  長  桜 井 勝 郎 君       収入役   大 石 重 範 君                             理事兼       教育長   松 田   宏 君             小 塩 洋 之 君                             企画部長       総務部長  松 浦 正 博 君       経済部長  荒 井 秀 久 君       建設部長  高 橋 敏 夫 君       民生部長  山 本 文次郎 君                             市民病院       教育部長  大 塚 忠 秋 君             河 野 良 明 君                             事務部長                             民生部       監査委員  古 川   睦 君             仲 安   寛 君                             次  長     議会事務局職員出席者                             次長兼       事務局長  鈴 木   直               服 部 美知子                             庶務係長       議事調査             成 岡 曉 夫         主  査  横田川 雅 敏       係  長       主  査  鈴 木 高 雄 議事日程(第5号)  第1.一般質問個人質問) 本日の会議に付した事件  一般質問個人質問)   13番 木 野 愼 吾 君   4番 平 松 吉 祝 君   2番 紅 林   貢 君   19番 津 田 恵 子 君   6番 佐 野 義 晴 君 △開議の宣告  (午前10時00分) ○議長(大塚修一郎君) お集まりをいただいてありがとうございます。出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ───────── △議事日程の報告 ○議長(大塚修一郎君) 本日の議事日程はお手元に配付してございますので、御了承願います。  ───────── ◇ ───────── △一般質問個人質問) ○議長(大塚修一郎君) 前日に引き続き一般質問を行います。個人質問の通告がありますので、順次発言を許します。  13番 木野愼吾議員。    〔13番 木野愼吾君登壇〕 ◆13番(木野愼吾君) おはようございます。  通告してあります藤枝バイパスの無料化と、島田市民病院の運営について伺います。  最初に、島田市民病院の関係については、私でちょうど5人目の質問になるものですから、それと、きのう、おととい、市長の本当に丁寧なる答弁があったものですから、私も毎日、聞くことを変えてきましたけれども、多少ダブる部分もあろうかと思いますけれども、ぜひ、お許しをいただきたいと思います。  それでは、最初に、藤枝バイパスの無料化について伺います。国道一号の有料4バイパス、浜名・磐田・掛川・藤枝の社会実験協議会が、昨年11月4日からことしの1月30日まで、午前6時から9時までの3時間と、夜8時から10時までの2時間の計5時間、無料時間帯延長実験による交通量と、騒音の変化について調査しましたので、その調査結果について、以下の3点について伺います。  (1) として、無料時間帯延長による交通量と騒音の変化について伺います。  (2) として、無料時間帯延長実験による効果・影響が速報として発表されましたが、この実験は無料化の促進につながるのかどうか、その点についてお伺いをしたいというふうに思います。  (3) として、社会実験協議会の速報調査結果では、無料時間帯延長も1月30日で終わることになっていましたけれども、今までの例で言いますと、それも続けて延長されてきたというふうに理解をしていましたけれども、なぜ、せっかく調査をして交通量の変化があるのがわかったにもかかわらず、これが終わってしまって延長されなかったのか、その3点についてお伺いをしたいというふうに思います。  次に、市民病院の運営について伺います。市民病院の運営に関しては私を入れて5人目になりますので、なるべく重複しないようにしますが、重複する点もあると思いますが、御理解をいただきたいと思います。市民病院の運営については、平成14年第1回の定例会で、私は市民病院に対する市民の信頼性の問題について具体的な例を出して、医師不足看護師不足から来る診療に対する不安や、接遇に対する不満、施設や設備に対する不満などについて質問しました。このままでは島田市民病院が地域の中核病院としてやっていくには余りにも問題が多過ぎる、このままでは市民病院がつぶれてしまうとの認識から、院長を外部から呼んで、立て直しを図ってきました。あれほど悪かった市民病院の評判もだんだんと落ち着き、一定の評価が市民から出るようになりましたが、ここに来て産婦人科の問題が浮上してきて、市民の不安、不満が出てきました。  市民病院では年間650人の赤ちゃんを取り上げていますが、3月に1人、6月1人、8月に2人の医師が病院を去るため、9月には市民病院産婦人科はいなくなってしまう可能性があります。しかも、現在、島田市内にはお産ができる開業医もいませんし、近隣の総合病院でも医師不足が言われております。このまま産婦人科医の補充ができなければ、島田市や、榛北地区の産婦人科医療に大きな影響が出ることが懸念されます。島田市では、赤ちゃんが産めなくなれば、市長の子育て支援の公約が根幹から崩れることになり、少子化や島田市の活性化にも大きな影を落とすことにもなりかねません。そこで市長に伺います。  (1) として、市民病院産婦人科の補充の見通しと、これからの対策について伺います。  次に(2) として、救急棟の開設と療養病床の診療体制について伺います。昨年、2月14日の全員協議会で、病院長により今後の市民病院の運営についての説明がありました。新たに救急棟の建設と、療養病床の開設についての説明であります。その中で、第四次医療法の改正により、一般病床療養病床との区分の届け出をしなければならないこと、また、2年間の臨床研修義務の新制度では、初年度、内科、外科、救急が必須科目となり、研修指定病院の設置基準に備えて救急医療施設の整備が必要となり、平成15年度より事業着手をするとの説明がありました。最近の医師不足や、慢性的な看護師不足が言われていますが、この点についての診療や看護体制について心配ないのか伺います。  (3) として、医師の不足、看護師不足が最近言われています。これから先ほども申し上げましたように、救急病棟の充実や、療養病床の開設もされますが、医師、看護師の確保について現在の状況をお伺いしておきたいと思います。  以上で、壇上での質問を終わります。    〔13番 木野愼吾君発言席へ移動〕 ○議長(大塚修一郎君) 桜井市長。    〔市長 桜井勝郎君登壇〕 ◎市長(桜井勝郎君) 木野議員の1の(1) の御質問についてお答えいたします。まず、交通量については、藤枝バイパス谷稲葉インターチェンジでは、1日当たり5,400台が増加し、国道一号、現道の六合交番前では、1日当たり約4,300台が減少しております。一方、騒音については、野田インターチェンジ東と、国道一号、現道の六合交番前で調査を行いましたが、実験期間中は、ほとんど変化は認められませんでした。  次に、(2) の御質問について。今回の社会実験結果から、バイパスの無料化は、現道からバイパスへの交通転換を確実に進め、渋滞の解消や時間短縮による経済効果などに寄与する有効な施策であることが立証されたものと考えます。市といたしましても、この実験結果が無料化の促進につながるよう、県及び関係自治体とともに、バイパスの無料化の早期実現に向けて、なお一層の努力をしてまいりたいと考えております。  次に(3) についてです。今回の社会実験はあくまでも実験でありまして、バイパスの無料化による効果や影響を把握するために、県が国の補助を受け、平成15年度事業として、予算の範囲内で必要最低限の期間について行ったものであります。そのような事情から、期間の延長は困難であったものと推察しております。  2の(1) の質問についてお答えします。産婦人科医師の退職補充についてでありますが、御承知のとおり、5名の産婦人科医師のうち、この3月で産休と、大学へ戻るため2名が減員となり、6月に1名、9月に2名の医師が退職を予定しております。臨床研修医制度など、幾つかの要因により医師確保が大変難しい状況にありますが、これまでどおり診療を継続していくため、医師確保のため、関連大学等への働きかけや公募など、最大の努力をしているところであります。  次に、(2) と(3) についてはあわせてお答えします。救急棟及び療養病棟における人的体制でありますが、救急棟については、現在の救急室において15人の看護師が三交替制で対応しておりますので、開設後はそのまま移行することになります。なお、開設後は状況に応じて増員していきたいと考えております。  また、医師については、救急センター部長のもとに輪番制で対応しておりますが、開設時に向けさらに充実を図るため、院内にある救急センター委員会で検討をしているところであります。  次に、療養病棟における体制でありますが、配置基準では患者5人に対して看護師1人と、患者4人に対して看護補助者1人、また回復期リハビリ病棟については患者3人に対して看護師が1人と、患者6人に対して看護補助者1人となり、いずれの病棟も、一般病棟における配置基準の患者2人に対して看護師が1人に比較して緩和されております。が、回復期リハビリ病棟では、ほかに常駐の専門医や、理学療法士作業療法士など技士の配置が規定されております。いずれにいたしましても、開設に向け計画的に採用を図っていくことが必要だと考えております。なお、御承知のとおり、医師不足については全国的な傾向にありますが、当医院においては、現在、産婦人科医師の確保に最大の努力をしてきているところであります。他の診療科の医師についてはほぼ充足している状況であります。また、看護師については一部不足している状況にありますが、今後、島田看護専門学校からの採用を主体に、改修後の17年度に向け看護師の確保を図っていきたいと考えております。ちなみに平成16年4月には、41人の看護師の採用が予定されております。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問については、担当部長の方からも答弁させる場合がありますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大塚修一郎君) 木野議員。 ◆13番(木野愼吾君) 最初にバイパスの問題で再質問をいたします。このバイパスの無料化の問題については、私は、ここで4回目の質問をすることになります。これは、なぜかといいますと、いわゆる国道一号線というのは、我々の生活道路だというふうに私は理解していますし、産業道路とか観光道路とは全く違った性質のものであるというふうに思っています。そういう意味で、昭和56年の4月に、このバイパスが開通をしていますけれども、23年間たっているわけです。あと8年たって平成23年になれば、必然的に無料になるというふうに言われていますけれども、もう8年待たなければならない。そうすると、全部で31年間お金を払わなければあそこが通れない。非常に不公平だと思うのです。したがって、バイパスは、高速とかいろいろ言われていますけれども、やっぱり、このバイパスを最初に無料化するということが第一前提ではないかと思う。その上に立ってこれからの高速道路なり、自動車道をどうするかということを考えるべきだというふうに私は思います。  それから、先ほどの中で、騒音が余り変化ないというふうに言われていますけれども、これは前回新聞で報道されました騒音の関係ですけれども、国道一号線では、朝、1から2デシベル、夜、3から4デシベルの改善が見られたと、こういうふうに報道されいています。したがって、ここの部分でも、ある程度効果があったのではないかというふうに思います。  台数の問題につきましては、聞きましたけれども、今言った台数の問題は、私が見ているのは実験直後の新聞報道で、速報という形のものを見ていますが、1月にもこの調査をして、多分、市の方にも報告が来ていると思いますけれども、そこら辺について少しお聞きをしておきたいというふうに思います。  それから2番目は、この実験が無料時間帯延長につながるのかどうかという関係ですけれども、今、市長が言いましたように、調査結果では、明らかに交通の流れは無料であるバイパスの方に転換をしている。騒音も、また先ほど言いましたように、改善をされているということが証明されたわけです。したがって、実験による車の流れが変わったということが報告されていますけれども、それでは、このくらい車の変化があったから何をするかということが全く報告をされていない。ただ、やって車の流れが変わりましたと、これだけなのです。しかし、社会的実験ということでやった限りには、これだけの車の変化があるのだから、では、ここのバイパスを早く無料化にしなければならないとか、そんなに変化はないから、まだいいよということなのか、そこら辺の報告が全くないということが理解できないわけですけれども、当局側はこの点についてどんなふうな取り組み方をしているのかお伺いをしておきたいというふうに思います。  それと、今ちょっと市長の答弁でわかったのですけれども、僕は、当初、社会実験の協議会というのがどんな組織かわからなかったわけです。新聞を見ると、浜名・磐田・掛川・藤枝社会実験協議会となっていますから、それぞれの関係の市町村が出てやっているのかなというふうに思いましたけれども、今聞きますと、国が補助金を出して県がやったということですので、少し、私の理解が違っていたのですけれども、いずれにしましても、この組織の問題で、僕は、もし市町村も関係してやっていたとしたら、延長なしでこんな結果にしたというのは全くおかしいではないかと思って、質問をしたいと思いましたけれども、今の結果でありますので、その点については承諾をいたしたいというふうに思います。  それから市民病院の関係ですけれども、婦人科の問題につきましては、一昨日、昨日以来、非常に丁寧な答弁をいただきまして、これ以上、余り言うことがないのですけれども、一つだけ、もし最悪の場合、8月まで医者が全部いなくなってしまって、島田市の産婦人科が休業するようなことになった場合、最悪の場合で、なっては困りますけれども、そのときに総合病院としての運営に影響があるのかどうか。例えば看護学校、小児科、そこら辺の問題にどういう影響を及ぼすのか、その点についてお聞きをしておきたいというふうに思います。  それから、救急棟の開設と療養病床の関係ですけれども、けさも議案の関係で説明を受けましたけれども、診療部門を充実させるということでこれができていますが、さっき言いました第四次改正の中で、一般病床療養病床を分けなければいけないということがあってやられているようですけれども、いわゆる医者と看護師の体制がどうなるかというのが、我々は一番興味があるわけです。ほかの問題は、建物だって新しい機械を入れれば、金があればある程度解決ができるわけですけれども、先日来、市長が言っていましたように、医者の確保というのは大変なことなのです。ここだけではできない問題だというふうに思います。ただし、看護師の問題は、ある程度、ここでも条件さえ整えば来ていただける、こういう問題というふうに思います。したがって、この救急棟や療養病床ができたときに、現体制で本当にできるのかどうかということが非常に心配になります。それでなくても、看護師が現状でも不足気味であるというふうに言われていますし、後で申し上げますけれども、いろいろなことを耳にしておりますので、できれば、ここのところで十分体制ができるのかどうかということについてお伺いをしておきたいと思います。  それと、あと二つほどこの関係でお聞きしたいのですけれども、一つは、救急棟の建設が昨年の2月14日の病院長の全員協議会の説明の中で、平成15年度に東館の東側駐車場に建設したいと、こうなっていますけれども、建設予定地も南側というのですか、前側に変わったとか、建設着手も平成16年度にずれ込んできたということですけれども、この原因は何であるか、お伺いをしておきたいと思います。  それからもう一つは、救急棟の建設により救急医療がこれからここで始まれば充実してくるわけですけれども、現在ある休日診療、それから志太榛原夜間救急医療センターでやっているものとの関係というのはどうなのか。救急棟は24時間体制でやるということなのものですから、そこら辺の関係はどうなりますか、お聞きをしておきたいというふうに思います。  それから、看護師不足の関係ですけれども、先ほど市長が言いましたように、ことし41人採用しますと。だけど、今年度38人やめますよね。そうするとふえるのは3人ですかね。したがって、それでなくても不足しているというから、十分な体制ではないということだと思います。こんな話を僕は聞いたのです。たまたま私の知っている看護師がいまして、ことし、市民病院でたくさんやめる人がいると。したがって、うちの病院に来るように勧誘してこいと、こういう話が出たそうです。したがって、今は看護師さんというのはかなり引く手あまたでいろいろなところで働けるという、特に介護の関係なんかではそういう関係があるようですけれども、その関係について、かなりのことを病院としてもやらないと看護師の確保ができない。まさに、これからは看護師の獲得合戦が始まってしまうような状況にもなっています。そういう意味では、病院として思い切った対策が必要だというふうに思いますけれども、そこら辺の見解についてお伺いをしておきたいと思います。 ○議長(大塚修一郎君) 高橋建設部長。 ◎建設部長(高橋敏夫君) 木野議員の再度の御質問にお答えをします。  まず、騒音の件からでございますけれども、議員の方がおっしゃられたのは4バイパスの平均値ということになろうかと思います。実は、藤枝バイパスの騒音の平均値というのですか、どのくらい下がったかということですけれども、データ的には野田のインターチェンジで0.6デシベル、昼間ふえております。夜間になりますとマイナス0.5デシベル減少しているということです。  それから現道、国道ですけれども、こちらの方が0.3デシベル、昼間、夜とも大体0.3程度ふえている。そういうことから、ほとんど、藤枝バイパスの関連につきましては変化がないというふうにお答えをさていただきました。  それから、速報値なのですけれども、11月12日に実は1回目の中間の調査をやっておりますけれども、新聞紙上で出ている速報値というのは、この11月12日のデータが出ております。藤枝バイパスでは、バイパスでは4,013台が増加して、現道では1,956台が減少したというふうなデータでございます。先ほど御答弁させていただいたデータは1月14日に、我々、本調査と言っておりますけれども、そのデータをお答えさせていただきました。  それから無料化につながる国・県等の対応ということになりますけれども、実は、これにつきましては、県の方へ少し問い合わせをしております。この結果をどういうふうに評価しているのだということなのですけれども、これは、実は、国の方では平成16年度予算の中で、日本道路公団の建設管理するバイパス一般有料道路、本来の道路管理者の方へ引き継ぐための費用を組み入れていると。ただ、具体的な路線や個別の買い取り額など、そうしたものはまだ未定であると、そういうふうに国の方から聞いているという回答でございました。県の方でも、こうした機会をとらえて、実験の結果が非常に効果があったということから、さらに国の方に積極的に働きかけをしていくというふうに答えがございました。  それから、社会実験の協議会の方ですけれども、これは議員がおっしゃったように、この社会実験の協議会の方につきましては、国土交通省、それから静岡県、関係市町、それから商工会議所連合会、静岡県のトラック協会、そうしたものがメンバーとなって協議会を設置しておりました。したがいまして、組織的にはそうした大きな組織の中でやっておりますけれども、実は、この協議会の中で一番問題になったのが、やはり、道路公団もこの中に入っております。この実験によってどこに一番影響が出てくるかといいますと、やはり日本道路公団の方に一番影響が出ております。したがいまして、ほとんどの予算のうち、道路公団の方に減収補てんという形で4億円ちょっとのお金をこちらの方で払っているということになります。  そうしたことがありまして、バイパスの方に車の量がふえたというのは、減った数とふえた数と合わせますと、どうしても、1,000台、2,000台の数はふえております。それは言い方を変えれば、東名高速道路から動いてきた車両もあるというふうに言えます。したがいまして、道路公団の方では、今度は東名から移った車の補てんもというふうな話がありまして、この協議会ではそうした問題が課題となった経過がございますけれども、道路公団の方でも、しぶしぶ了承した中でこの実験を行ったという経過がございます。一応、参考までにお伝えいたします。以上でございます。 ○議長(大塚修一郎君) 河野病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(河野良明君) 木野議員の病院にかかわっての幾つかの御質問にお答えをしたいと思います。  まず、産婦人科にかかわってですが、一つ影響が出るものとして、看護学校のカリキュラムで実習とかがどうかということになりますが、万が一の場合には、例えば他の大学病院なり、他の病院へ一時期お願いするということも考えられます。それから、あと、小児科についてですけれども、出産が減ると、特にNICUとか、集中治療室とか、そういうことにも多少影響が出てくるかと思いますが、NICUにつきましては、実際にこの範囲というか、この二次医療圏のパイの中で必要に応じて私どもが受け入れるということも可能性がありますので、そうした中での対応ができるのではないかというふうに考えております。  それから、救急棟の建設にかかわって位置が、前回、東側の予定が南側にずれたということ、それから時期的にもずれたという理由ですけれども、まず、東側から南側へ変更になったということですが、当初、南側も実は検討の中に入っておりましたが、南側には浄化槽があって、そこへの配管、パイプラインがちょっと差し障りがあるということで、できないというふうな判断でおりましたが、設計の段階での業者のプロポーザルでの提案によりますと、南側でも可能ということが出てきまして、それでは、一つは地盤的にも南側の方がいいということ、それから玄関にも近くて交通のアクセスもよい、それから場所的にも見やすいところでということで、そういう意味での機能性が南側の方がとれるということで南側に変えたという経過がございます。  それから、時期のずれですけれども、これにつきましては、改造の計画について、内部で十分煮詰める期間がかかったということがあります。それから、それによって改造費等が少しのしてきたということで、手続的にも時間がかかるということで、当初15年度のうちには着工をしたいというふうに思っておりましたが、16年度にずれ込まざるを得ないという結果になっております。
     それから看護師不足についてですけれども、退職を極力引きとめるというか、そういう努力もしておりますが、要するに、看護師を獲得する方策ですけれども、今回、特に病棟の改造がありますが、その中で、看護師の労働環境というか、環境をよくするということで、施設面でもナースセンターを改造したり、ナースコールを新しいものに変えたり、そうした意味で看護師が働きやすい状況をつくるということを考えております。  以上でございます。 ○議長(大塚修一郎君) 木野議員。 ◆13番(木野愼吾君) バイパスの関係について、もう一度質問をしたいというふうに思います。先ほども申し上げましたように、このバイパスというのは生活道路、我々が日常的に使用する道路だということの認識を私は持っています。したがって、同じように税金を納めて、なぜ、我々だけが、ここで銭を払わなければならないのかと、こういう市民の感情ですよね。だから、そこら辺は、せっかくこういう社会的実験で、今まで夜間10時からの無料についても時間を限ってきましたけれども、延長、延長で来て、今ずっと無料になっているという経過があるものですから、一般市民の方は、この社会実験についてもずっとまた行くのだろうと、そういうふうに理解をしていると思うのです。したがって、30日で断ち切れてしまったということについて非常に不満を持っていると、そういうような気持ちになったというふうに思っています。したがって、やっぱり無料化については8年後を待つのではなくて、1年でも2年でも早く全線を無料化する、その上に立ってこれからの高速道路とか自動車道とかの建設について考えるべきだと、私はそういうふうに思っています。そういう意味で、ぜひ、市長にさらなる御努力をいただきたいと、こんなふうに思います。  それと、市長が答弁したかもしれませんけれども、昨年ですか、バイパスの問題で質問をしたときに、このバイパスも、国も県も何とか無料にしようということで金をつけて、そういう話が進みかけたということが答弁をされています。したがって、その辺のところが今度は棚上げになってしまっているわけですけれども、その後の話をぜひ、市長の得意な内輪話を含めてお聞きをしたいと思いますので、よろしくお願いします。  それから、市民病院の関係ですけれども、それこそいろいろな方が質問をして、私もこの質問をするのに大変苦慮をしました。毎日、原稿を書きかえて、けさもやってきたわけですけれども、どうもうまくいかなくて、できればやめたいなと思ったのですけれども、そういうわけにもいきませんので、通告どおりということでやらせていただきました。婦人科の問題についてはわかりました。あと、救急棟と療養病棟の関係で、内部の検討という話があって、ずれ込んできたというのですけれども、あれだけの説明をして、図面を出して、きょうも、この組織図の関係もそうなのですけれども、余り中がよく決まっていないというような印象を受けるわけです。だからもう少し、こう、きちんとしたものをつくって出す、それを審議する、そういうことでないと、何かこう出されても、審議しても、本当にこれがそのまま行くのかという不満があるのです。したがって、そこら辺については、もうちょっときちんとしたけじめというのですか、そういうものをしていただきたいなというふうに思います。  それから、先ほど答弁がないと思うのですけれども、救急棟の関係で、今行われている休日診療、それから志太榛原の夜間救急の問題についてどうなるのかということもお答えいただきたいというふうに思います。  それから看護師の関係ですけれども、僕が思いついたこと、聞いたことでちょっと羅列的に言いますので、聞いてください。病棟勤務、現在の三交替勤務ですと、結婚をして、子供を産んで育てるというのが非常に難しい。親と同居をしていないとできない、こういうことが言われています。それと同時に、三交替で2人ぐらいしか夜間いないものですから、ほとんど看護師さんが病人のところへつきっきりでいて、待機室というのですか、看護師さんがいるべきところにいられないという状況があって、交替をするときに引き継ぎができない。新しい人が来ているけれども、引き継ぎができないものですから残ってやって、勤務時間が、例えば5時に終わるのが6時、7時にならなければ帰れないような状況が一つにはある。  それからもう一つは、そういう状況があるものですから、看護師さんが結婚をして子供を産むと、病棟に勤めるのは親と同居しなければ無理だということがあって、やめるのです。やめて、外来の方へ臨時で行く。そうすると、あそこの外来というのは準夜も深夜もないものですから、あそこならある程度勤められると、こういう状況になっていると言われます。それで、先ほども言いましたように、介護の関係が始まって、どこも看護師さんを欲しがっている。いわゆる、本当のぶんどり合戦だというのです。したがって、こういう看護師さんが働く諸条件というのをきちんとしておかないと、これからもどんどん看護師不足が生じる。ことしは幸い41人が採用されるということですけれども、それも療養病床とか、救急医療が始まってくれば、そちらの方にも医師含めて看護師をとられるということになれば、よほどのことをしておかないと看護師の確保というのは難しいのではないかというふうに思っています。したがって、そこら辺をこれからどんなふうにしていくのか、対策と見解をお伺いして質問を終わります。 ○議長(大塚修一郎君) 桜井市長。 ◎市長(桜井勝郎君) 再々度の木野議員の御質問にお答えします。内輪話ということですけれども、内輪話では、余り本当のことを言ってしまうと、また、そういう本当のことをここで言うなと、発言を削除しろという場合もありますので、ついでですから申し上げますけれども、きのう私、たしか、病院で合併特例債を使うというような話をしましたけれども、これは決して金谷町さんを無視して言ったわけではなくて、私個人では、そういうこともあり得るという気持ちで言ったつもりですけれども、どうも、それを使うと言い切ったみたいですので、それは訂正していただきたいと思います。そういう方法もあるよと。これは合併協議会で協議しなければいけないことで、大変重要なことでございますので、ただ、病院の場合は、金谷町も理解してくれるから、そういうこともあり得るのかなということを、ついつい断定してしまいましたけれども、それはおわびして訂正させていただきたいと思います。  内輪の話ですけれども、また、これは本音を言って訂正しろと言われるかもしれませんけれども、一応それは、もしまずかったら勝手に議事録から削除して結構でございますので、あえて申し上げさせていただきますけれども、最初、数年前、県知事ともいろいろお話ししまして、四百数十億円、これは4バイパスが同時無料化しないとまずいらしいのです。そしてまた、これをつくった過去のいきさつは、早くつくってくれと、当時の議会か、行政側か、市民か、よく私はわかりませんけれども、早くつくるなら有料しかないよということで、そういう前提の上でこのバイパスをつくったということを私は聞いております。そういう経過からやはり時代が変われば考え方も変わるし、また、市民のニーズも変わってきますので、この島田市の活性化のために、特に藤枝バイパスは、あれは関所みたいなもので、藤枝までは静岡の通勤圏として、結構、静岡の県庁の職員だとか、いろいろな関係、商業関係、企業関係、大体、藤枝でとまってしまうのです、新しい住宅を建てるときに。藤枝に住んだからといって何の特典もないのです。ないのだけれども、要するにバイパスが無料、谷稲葉から向こうは無料だということで、あちらへ、土地の広さもあっただろうけれども、いろいろな条件が重なったと思いますけれども、島田市は、あそこの谷稲葉の400円、1日400円で安いと思ったら大間違いで、30日にしたらえらい金額になりますから、往復800円ですから、2万4,000円ぐらい、毎月出費しなきゃいけませんから、そういうことを考えますと、やはり、これは何と言っても、藤枝バイパスの無料化というのは物すごく重要だと私は思っておりますし、また、当時、県知事は、四百数十億円のうちの静岡県内の4バイパスの百数十億円はもう用意したということを言われたことがあるのです。そうこうして、さあ、やろうと、国道交通省もその気になったときに、道路公団の民営化が出てまいりまして、もうそれどころではないと。第二東名の凍結の問題とか、そういう問題が出てきたものですから、そちらの方が、これ、日本人の習性で、片方へ行ってしまうと、ほかのことは忘れてしまうのです。どうもそういう習性がございまして、民営化は、賛成かどうか知らないけれども、第二東名の凍結とか、ああいうものは絶対に阻止しなければいけないという方にエネルギーを私どもも奪われてしまったのです。これは、島田市は、バイパスの無料化以上に、凍結されたら、田代の溶融炉の問題から、それこそ、田代の伊太地区の開発、いろいろな計画が全部瓦解してしまうのです。だから、そういうことは、とにかく仕方ない、バイパスは置いておいて、こっちを集中しなければいけないというのが現在に至った経過でございます。先ほど、建設部長からお話がありましたように、国土交通省の言質をいただきますと、きのうか、おとといもお話ししたと思いますけれども、国土交通省の考えは、やはり地方の一号バイパスというものは、本来なら無料なのです、国一バイパスというのですから。国道ということは、国道の場合はお金を取ってはいけないのですから。国一バイパスということは、これ、本来なら無料なのです。ただ、それは過去の、先ほど申しました事情があって有料になっているのですけれども、その時点で、民営化する時点で、ここ、1日、2日の新聞を見ますと、民営化は2005年あたりまでに何とかという話がだんだん煮詰まってきているみたいです。2005年といいますと来年です。私は、ひょっとしたら、これ、完全に道路公団が民営化、三分割になるか、政府の出資額が3分の1になるのか、半分になるのかよくわかりませんけれども、その時点で、私は、解決するのではないかとは思っております。しかし、国土交通省、あるいは道路公団、いろいろな考え方があるかと思いますので、島田市長が、では、来年、無料化になりますということは断定できませんし、可能性は、私はあると思います。遅くてもこの三、四年の間には、24時間の無料化、完全無料化が起こるのではないかと私は思っております。ただ、放っておいたら、道路公団のかかった費用の償却が終わるのがちょうどあと8年かかるということで、黙っていても8年後には無料化になりますけれども、それは待っておれないということです。そういうことでございますので、よろしく御理解のほどをお願いしたいと思います。  病院についてですけれども、やはり、今の若い看護師さんは、いろいろ聞くと、心理的に新しい病院へ行きたがる。病院の中の組織とか、対人関係とかというのは病院へ入ってからでないとわからないです。私も大学へ行くときに、大学を決めるときには、大学の校舎を見て、単純ですけれども、ここの大学すごくいいな、校舎がすごい、それだけで行ってしまったのです。だから、どんな有名な大学でも、古い校舎は、ああ、こんな古い校舎ではと。だから、中身は入ってみないことにはわからないですから。それと同じで、10年後には、市民病院、新しい病院をつくりたいというのも、いろいろな要因がありますけれども、そういうのも要因の1つなのです。新しい病院ができるぞというと、やはり、若い看護師さんは、そういう新しい病院でやってみたい。新しい病院をつくるということは、その10年後の病院をつくる時点での、そのときの病院のいろいろな運営の方式だとか、いろいろな医療機関ということでやる。今度つくる病院は、その先の10年を見越して病院をつくるのです。先端を行って、先を読んで。ですが、そういうことをやるのも看護師を引きとめる、若い看護師、10年後に新しい病院に勤められるのだという気持ち、そういうのも、また、もちろん医師もそうです。そういうことを含めて新しい病院をつくらなければいけない。また、産婦人科にしてもそうなのです。もうさんざん、京都大学の教授には、あんな古い病室をいつまでも使っていて、島田市民病院産婦人科に関して何も理解をしてないということをさんざん言われていましたから。それは現場の医師からそういうことが、きのうも言いましたけれども、上がってこなかった。そういうのもいろいろすべてを含めて、これはもう病院をやらないと、新しい病院をつくらないといけないなということで基金を、今度、議会に、皆さんに上程して御議決いただかなければいけないです。産婦人科は、先ほども申しましたように、650人ぐらいの方が赤ちゃんを取り上げていただいております。そのうちの半分近くは、島田市からよそへ嫁に行った方がこちらの在所といいますか、こちらへ帰ってきて、この市民病院で産んでいます。逆に、こちらへ島田市外から嫁いできた方は地元へ、出身のもとへ帰って、そちらの病院でお産をしているというのが、全部ではないのですけれども、それが半々ぐらいなのです。差し引けばゼロですけれども。ですから、これも内輪話ですけれども、しばらくの間はよそに嫁に行った方は、嫁ぎ先でしばらく出産をしていただければありがたいことでございまして、そのうちに産婦人科も、きのう申しましたように、島田市に開業する方が、土地利用の申請からいろいろ図っていますから、まず間違いないでしょう。建設業者もあいさつに来ましたから、10から12ベッドぐらいのベッドをつくりたいということです。本人も島田市の方へあいさつに来ていることらしいですから、間違いないでしょう。ですから、先日も申しましたように、開業医の場合は、これもまた誤解があるといけませんけれども、市民病院、今、一生懸命やっているのです。私も入院して、とにかく看護師さん、医者の先生方も、本当に一生懸命やっているのです。ただ、産婦人科の場合は、それ以上に厳しいのです。だから、労働基準とか、いろいろな問題をきのう申しましたけれども、開業医の場合は、これは個人ですから、制約がないのです。自分がその気になれば24時間働けるのです。ですから、そういうことを言うのを誤解して、議員の中に受けた方もいるかもしれませんけれども、それを強調したいがために私は答弁したと思いますけれども、そういうことで、市民病院の医者の皆さんは、みんな一生懸命やっています。しかし、産婦人科はそういう状況で、いつお産をするかわからない、ほかの患者の場合は、予約をし、この日に来なさいと。それで、痛かったらと、場合はありますけれども、大体、昼間で処置できますけれども、産婦人科だけはそれはできないということで、そこに難しいところがありまして、そういうことでございます。  また、志太榛原救急センターの問題は、県が絡んでおりまして、実は、これは、私は最初は何も考えていなかった。そうしたら、これも内輪の話です。藤枝の志太医師会、藤枝の医師会ですね、これをやめたいと。私は何で藤枝がやめるのかなと。志太榛原救急医療センターで、島田市民も夜間行っていますから、そうすると、大体、紹介は志太病院へみんな紹介して、市民病院へ来ないのですから。そうすると志太病院はもうかるという話はおかしいけれども、志太病院がみんな扱う。その志太病院の院長初め皆さんが何で、医師会を初め、志太榛原救急センターを廃止の方向に持っていきたいという通知が来たものですから、これはいいことだというわけで、私ども島田市は、主に六合地区の皆さんが、志太榛原救急センターを使っていると思いますけれども、もう島田は救急棟ができるのだと、救急センターの必要性はないではないかというわけで、この前も、志太榛原救急センターに負担している各大井川流域三市十町ぐらいですか、島田市も1,800万円、毎年負担しております。しかし数%です、その志太榛原救急センターへ行っているのは。それに対して、島田市は一般会計から1,800万円も払っている。救急棟を5億円近くでつくるのに、できた場合、何で志太榛原救急センターへ行かなければいけないのという、これは市長としては疑問に思います。島田市民は、救急棟できるのですから、24時間やるのですから、こちらへ来ていただいていいのですから、ですから、志太榛原救急センターは、島田市は抜けさせてもらいたいということを申し述べていますけれども、なかなか、焼津の医師会の抵抗がございまして、結論に至っていないのですけれども、県とのいろいろな兼ね合いがありますから、単独で抜けられれば一番いいのです。抜けるということは、大井川流域、川根三町、それから金谷町、この方たちも何百万円と負担しているのです。しかし、この方々が、島田市民病院に救急棟ができた場合は、果たしてわざわざ遠い志太榛原救急センターまで行くかといったら、それは行かないでしょう、救急ですから。市民病院にあるんですから。それを乗り越えて、向こうまで行って、もし万一、途中で死んでしまったら何もならないですからね。ですから、私は、ある面では、川根三町、金谷町は、島田市の救急棟ができることによって相当な恩恵を受けると思っています。ただ、その方たちも、志太榛原救急センターに島田市みたいに1,800万円も払っておりませんけれども、何百万円と払っているのですから、やはり、これからの時代は、そういうむだ、むだと言うと怒られますけれども、そういうことは、やはり、せっかくできるのですから、切っていかなければいけないと思って、私はそういう意味で発言しておりますけれども、どうも、島田市長だけが過激なことを言うといって、えらい周囲から怒られていますけれども、これすら、別に、私、個人的に考えたら、そんなことを言う必要はない、私の財布のひもが傷むわけではないけれども、市民のこと、市の財源のことを考えたら、これはやらなければいけない。  今度は、休日急患も、これは病診連携で、医師会の皆さんが、大体、島田市民病院に、一応、休日急患に医師会から交替で来ていただいている医師の先生に見てもらって、それから、今度は隣の市民病院の医者の方へ回す。これ、年間、800万円ほど払っております。これは病診連携でいたし方がないことかなと思っていた矢先に、この前の医師会の新年会で、私はこっぴどく幹部の皆さんから怒られました。個人の話だと思いますけれども、もう、あんなものと言われました。これは後で削除してもらっても結構ですよ、内輪の話ですから。あんな、医師を派遣するなんてみんな反対だ、やめてもらいたいと言うんです、幹部の皆さんが。やめてもらいたいなら、こっちはちょうどいいのです、はっきり言って。しかし、市民病院の病診連携で、前にもお話ししたかと思いますけれども、開業医の紹介状があると、紹介状を持って市民病院へ来ていただけると、医療単価が上がるのです。ですから、地元の医師会とはうまくやっていかなければいけない。しかし、そうやって、医師会の方から言われてしまったものですから、これはちょうどいいというと言い方はおかしいけれども、これは、そうやって言うならやめた方がいいかなと思っていますけれども、やはり医師会とのつながりというのはよくしていかなければいけないと私は思っています。もちろん、病院長もそう思っておりますので、この問題については、双方とにかく医師会と市民病院側がよく話し合って、やめるならよし、これは医師会がオーケーという前提の上です。ですから、存続するなら、それも私はよしと思っております。そういう関係で、医師会の統一意見を聞かないと、この休日急患については、救急棟ができますので、理屈から言えば必要はないですけれども、医師会との連携を深める意味では、ある面では必要ではないかと。それが800万円の価値があるかないかというのは、これは何とも、数字的には言えないですけれども、医師会との連携がうまくいくなら、これは800万円のお金を払っても私はいいと思っていますけれども、志太榛原救急センターについては、これは意味がないと思っております。  議長から、簡単にということで、以上で答弁を終わらせていただきます。 ○議長(大塚修一郎君) 河野病院事務部長。 ◎市民病院事務部長(河野良明君) 木野議員の御質問で、2点お答えしたいと思いますが、1点目の救急棟、それから病棟の改造に伴っての療養病床とか、その辺の考え方についてきちんとしたものをということですが、まず、内容的に、時間的にかかったということにつきましては、先ほど話しましたように、特に、本来なら最小限のもので改造したいという考え方でおりましたが、やはり、患者さんのアメニティーをさらに向上するということを考えましたときに、改造内容を変えた方がいいということで、いろいろな議論がありまして、改修部分の面積とかがふえたという状況もあります。それから、救急棟につきましても、実際に機能がどこまで必要かということが十分議論されまして、配置についても、何回も変更した経過があります。そうしたことで、時間的なものがずれたというところがありますが、その工事のおくれとか、予算につきましては、厚生常任委員会の方へ逐次説明をしておりますので、御了解いただきたいと思います。  それから、看護師の確保についてですけれども、現状、確かに不足しております。基本的には正規職員に全部シフトしていきたいと考えておりますけれども、考え方としては、新規採用の職員を主体に、子育てを終えてカムバックする皆さん、看護師の皆さんの随時採用、それから臨時看護師の確保、これを積極的にやっていきたいと考えております。  それから、あわせて外来と病棟、この人員配置を弾力的に行いまして、退職者を極力抑えて、充足させるように努力していきたいと考えております。ちなみに、今度の療養病棟、それから回復期リハビリテーション病棟、この看護師の配置につきましても、医療法の標準よりも看護師さんの数が多いというか、看護師さんの患者さんに対する率は多い計算で配置をしていきたいと考えておりますので、そういう意味での労働環境を整えていくという考えでおります。  以上です。    〔「議長、議事進行について」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大塚修一郎君) 23番議員。 ◆23番(石間恵寿男君) 今議会、大変、市長の答弁、熱弁を奮っていただきまして、そしてまた、私もかねがね申し上げているのは、市長は政治家でありますし、その思い、あるいはまたビジョンを大いに語っていただけるのは結構だと思っております。そういう意味で、今回の議会もよろしいかなとは思いますけれども、ただいまの発言の中に、今の発言がぐあいが悪ければ削除して結構だと、こういうお話がございました。これは余りにも、いかがかなと。議会というものを軽視した発言ではないかと思います。したがって、発言するときには自信を持って、そして言っていただくというのが基本だろうと思いますので、ただいま、それを削除してもらって結構だという前提のもとでの発言は、大変遺憾に思います。議長の方でよろしく御配慮願いたいと思います。 ○議長(大塚修一郎君) ただいまの発言については、議長として善処を考慮いたします。  一般質問を続けます。  次に、4番 平松吉祝議員。    〔4番 平松吉祝君登壇〕 ◆4番(平松吉祝君) 通告に従いまして3点お伺いいたします。  通告が他の議員とダブるところがあるかと思いますが、またかというような顔をしないで、耳だけをおかりいたしまして、通告に入らせていただきます。  近年、島田市では、環境問題、道路問題、合併問題、市民病院等の諸問題が市民の話題になっております。そのような話題から、私は、環境問題と道路問題を取り上げたいと思います。  平成16年1月9日には、伊太田代地区に新しく建設するごみ焼却場の起工式が行われました。ごみを溶かし処理するガス溶融炉方式のこの施設は、ダイオキシンの公害防止対策として最新技術の設備が施され、1市4町のごみ処理を可能として、2006年3月完成を目標に建設が進められ、また、その建設費は91億2,000万円という莫大な資本が投入されることとなっています。そんな中、2月19日、川根町に対し、4月以降のごみ引き受けは困難と伝えた問題で、島田市幹部と川根町議会との話し合いのもと、4月以降、前向きに対処することで意見が一致したとのことでした。島田市にはすばらしい島田市環境基本計画があり、その概要版の中で中で市長は、環境をキーワードとしたまちづくりの計画であるとか、義務や責任があるとおっしゃっております。そこで、阿知ケ谷ごみ焼却場の質問に入らせていただきます。  1、阿知ケ谷の清掃センターについて。  (1) 平成18年3月に伊太田代地区に新たなごみ焼却施設が完成した後、阿知ケ谷清掃センター跡地はどのように利用する計画かをお伺いしたいと思います。  (2) 伊太田代の焼却施設が完成するまでの2年間は阿知ケ谷の清掃センターで燃やすことになります。ダイオキシンの発生が懸念されるが、どのように対応しているかお伺いいたします。  (3) 今、一般家庭や企業では、ごみを焼却することができないが、清掃センターでは焼却灰をどのように処理しているかお伺いいたします。  2へ移ります。国土交通省は有料バイパス社会実験として、夜20時から翌朝9時までを無料にして、2003年11月4日から2004年1月30日まで実施しました。その結果、夜間最大272%増と実験の効果と影響力はすごいものだと聞いております。国道一号は、朝の実験時間帯6時から9時の交通量が、実験前より7%から34%、夜間20時から22時は27%から49%減少しました。一方、バイパスは朝の時間帯では41%から212%、夜間は49%から272%の増加となり、特に大型車の転換が大幅に進んでいるということです。そんな利用の多いバイパスが二、三年後に無料になれば、市民の人たちも安全になり、また、金谷町と合併すれば大井川を挟んで、右岸、左岸が発展するだろうと思います。そこで、今後、東光寺バイパス下りインターチェンジがどのように計画されているかをお伺いいたします。  2、藤枝バイパスについて。(1) 県内4バイパスの無料時間帯の延長は島田市民に好評であり、多くの利用がありました。こうした結果を踏まえて、今後、国または県にどのような働きかけを行っていくかお伺いいたします。  (2) 現在、市内には4カ所のインターチェンジが設置されています。このうち、向谷、旗指インター及び野田インターチェンジは、上下線の乗降が可能なフルインターチェンジであるが、東光寺インターチェンジについては、乗り入れは上りの方向だけ、また、降りる場合は下り方向だけのハーフインターとなっています。  こうした状況から、東光寺インターチェンジについても、早急にフルインター化を要望すべきと考えますが、いかがお伺いいたします。  次に、村田議員から乳幼児の子育て問題、中野議員から幼児教育健康問題が出、それぞれの回答がなされましたので、私はその上の小・中学校におけるスポーツを通しての子育てと健康問題について質問をしていきたいと思います。  子供たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化し、地域における健全育成を目指すスポーツ少年団や部活動の役割はますます重要なものとなっております。今、家庭も、学校も、地域も、昔とは変わりました。保護者の多くは80年代に子供期を過ごした人たちです。昔は、木登り、缶けりなど、道具がなくても子供たちはグループで遊び熱中しました。この遊びの中で子供たちは何かを考え、判断し、成功し、失敗したりして経験を積み、体や心が育っていったといえます。学校の先生の社会的な責任は今より重く、尊敬されており、しつけは家庭できちんとされていたように思います。また、家庭も三世代以上が多く、ルールやいろいろな知恵の学習が日常的に可能でした。今はテレビ、ビデオ、コンピューターゲームなどで1人、2人が遊び、自己中心的な考え方が助長されています。子供の日常生活で保護者からのしつけがなく、自信が持てないような先生がふえているかと思われますが、放置して無難を装うとか、過保護になり、子供の言い分を聞くことを理解と勘違いし、注意したり、しかったりする人が特別視されるようでは困るのです。一方、少子化によって親の子供に対する期待感は大きくなり、過保護の傾向が大です。そこで教育長にお伺いいたします。  3、スポーツ少年団と部活動について。(1) 教育の一環として多くのスポーツ少年団や部活動がありますが、現在の活動状況はいかがかお伺いいたします。  (2) この時代、子供の変化に今の指導者(先生)は、どのように対応しているかをお伺いいたします。  (3) 子供たちの体力低下や心の健康問題といった新たな課題が生じていますが、どのような方向で対策を進めているかお伺いいたします。  以上です。    〔4番 平松吉祝君発言席へ移動〕 ○議長(大塚修一郎君) 平松議員に伝えます。ただいまの質問通告のうち、1番に関する清掃センター以下の質問については、島田市・北榛原地区衛生消防組合との関連が大変濃い部分がありますので、おのずから当局の答弁に対しても制約が出てこようかとも思われます。したがって、その点をお含み置いて、もし、十分でない場合には、改めて衛生消防組合議会の方で質問を頼んで回答を得ると、そういうことでお願いをいたします。平松議員。 ◆4番(平松吉祝君) 市長が社長なのではないですか。 ○議長(大塚修一郎君) 管理者は市長ですけれども、この衛生消防組合、ちゃんとした議会がありますので、その方での答弁機会でないとぐあいの悪いところも出てきます。それを御承知おき願います。  それでは、答弁を願います。桜井市長。    〔市長 桜井勝郎君登壇〕 ◎市長(桜井勝郎君) 今、議長からお話がありましたように、1市4町の衛生消防組合の管理者でございまして、その議会での御質問には詳しく述べることができますけれども、一応、差し障りのない程度に御答弁をさせていただきたいと思います。  平松議員の1の(1) の御質問についてお答えいたします。清掃センターの用地ですが、現在、島田市・北榛原地区衛生消防組合の名義であります。清掃センターの用途が終了した段階で、島田市に移管されることになっております。なお、跡地利用につきましては、これは島田市の方に移管されてからの話でございますけれども、島田市で独自に計画することとなります。島田市が合併後になりますと島田市ではなくなるかもしれませんけれども、そのときの市長が計画することになろうかと思います。そのときには、地元町内会との協議を行いながら決定してまいりたいと考えております。  次に(2) についてですけれども、島田市・北榛原地区衛生消防組合清掃センターにおけるダイオキシン測定は、大気基準適用施設としてダイオキシン類の対策特別措置法に基づき年1回以上の測定を実施しております。清掃センター施設の老朽化が進む中で、施設機能の維持と公害防止対策に万全を期し、周辺環境の保守・保全に務めていると聞いております。  次に(3) についてですけれども、この島田市・北榛原地区衛生消防組合清掃センターから出される焼却灰は、初倉にあります島田市一般廃棄物最終処分場で埋め立て処分をしております。  次に2の(1) についてです。今回の社会実験の結果からバイパスの無料化は、現道からバイパスへの交通転換を確実に進め、渋滞の解消や時間短縮による経済効果などに寄与する有効な施策であることが立証されました。市といたしましても、県及び関係自治体と協力・連携し、少しでも早くバイパスの無料化が実現するように、同盟会協議会活動などを通じて、積極的に要望活動を行ってまいります。  (2) についてです。フルインターチェンジ化されれば、よりよい交通ネットワークの形成が図られ、今以上に活用されるものと思われますが、東光寺インターチェンジ周辺の交通量や、土地利用状況、さらには地形的条件による膨大な事業費を勘案すると現時点での実現は困難なものと考えております。  3の(1) についてです。まず、スポーツ少年団の状況ですが、平成15年度に島田市に登録しているスポーツ少年団は7種目32団体、団員1,103人、指導者169人で、主に土曜日、日曜日の週2回活動しているスポーツ少年団が多い状況となっております。  次に部活動の状況ですが、市内の5つの中学校には、4種目から8種目の運動部が設置されており、一週間に平日2日間から4日間、活動しております。  次に3の(2)(3)については関連がありますので、一括してお答えします。部活動の指導者は生徒個々の体力、技術力を高めるために、総合的なトレーニングやけが防止のための運動、それぞれの体力に合わせた練習方法などを取り入れ、スポーツに親しむ能力や態度を育て、あわせて体力の向上や健康の増進、生徒の自主性や協調性、連帯感等を育成する活動を進めております。  以上、御答弁申し上げました。なお、再質問については教育長及び担当部長に答弁させる場合がありますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大塚修一郎君) 平松議員。 ◆4番(平松吉祝君) 1の(1) の2回目の質問をさせていただきます。  私の質問といいますか、ほとんど要望、またお願いになりますので、市長、よろしくお願いいたします。旭町の大井川堤防沿いの公害が出た見すぼらしい焼却場から、川根町町民に有名になった阿知ケ谷の清掃センターに移って20年以上がたち、阿知ケ谷の町内会長が苦情一つ言わずに5年間の延長をしてくれたことは、市民にとってこんなありがたいことはありません。阿知ケ谷に、伊太田代地区に建設する焼却施設の10分の1とは言いませんが、せめて20分の1、4.5億円くらいは地元に感謝の念を持っていただき、予算がないようでしたら、せめて基金を積み立てるとか、検討していただき、ただいまできる限り聞き入れてくれるとの答弁でしたので、そのときが来たら地元の要望をよろしくお願いします。  (2) の2回目の質問です。田代の焼却施設が建設されるまでの2年間は、阿知ケ谷の清掃センターで燃やすことになります。ダイオキシンが出ないように、ただいま毎年1年に1回検査をしていると言われましたが、ため池の水質検査、土壌の溶出検査は行われているのかお伺いいたします。  (3) の2回目の質問をさせていただきます。今、焼却灰を捨てているところが、硫化水素、六価クロム、砒素、その他多くの人体に悪影響の大きい総合商社ではなく、どこかの議員が言いましたけれども、汚染の宝の山にならぬよう御配慮願いたいと思います。  次に、2の(1) の2回目の質問に入らせてもらいます。これは小澤議員や私の前の木野議員が質問しており、当局より答弁がありましたので、私は質問いたしませんが、一言言わせてもらうと、これだけの議員が質問するということは、市民の皆様、商工業者の皆様、多くの人たちが望んでいることだと思います。ぜひともよろしくお願いいたします。道路公団が民営化されれば無料になるだろうとの市長の答弁でしたが、時代の流れは市長の自慢のマラソンではないのです。100メートル競走のダッシュで決まります。今すぐダッシュで要望していってもらいたいと思いますが、よろしくお願いします。  それと、追加で社会実験協議会が3月15日に結果報告を出すとのことですが、即、島田も対応してもらいたいと思います。その内容は、4バイパスの無料時間帯延長をやるか、4バイパスを一つ一つ無料にするか、4バイパスを全部無料にするかということを3月15日以降に協議会が結果を出すそうですので、また、その辺の陳情等、よろしくお願いいたします。  それと、3の(1) の2回目の質問をさせてもらいます。スポ少の指導者は専門の経験者でやっております。講習を受けて指導者になっておりますが、部活動の指導者、先生は、経験者であるのか、また講習などを受けているのかお伺いしたいと思います。  3の(3) の2回目の質問をお願いします。野球の場合、昔は、水泳はだめだ、肩が冷えるからと。今は肩やひじを10分程度冷しなさいと。また昔は、ウサギ飛びはスポーツの定番でした。今は、ウサギ飛びなどはやっているところを見たこともありません。また鼻血が出たら寝ていろとか、教えることがでたらめでした。小・中学校では、1カ月に1センチ以上身長が伸びる成長痛がある危険な、そういう子供に対して一番大事な時期です。間違った教えが多くあると思いますが、各部活動の指導者はスポーツ医学を勉強したり、講習を受けているかお伺いいたします。  以上、2回目の質問を終わります。 ○議長(大塚修一郎君) 桜井市長。 ◎市長(桜井勝郎君) 平松議員の再度の質問にお答えいたします。阿知ケ谷の清掃センターについては、これは、また簡単にと言われるかもしれませんけれども、あそこ、新しい焼却施設は、当初、阿知ケ谷に投資する予定でした。隣接の山をつぶして、そこに、坪数にして8,000坪ぐらいの造成地で、島田市が5億円負担してやろうということでした。私が市長になったころです。しかし、5億円も使うことはないではないかということで、今の伊太地区の皆さんにお願いして、そして、その5億円のうちの半分ぐらいは阿知ケ谷周辺の整備に使わせてもらいますと。今度、伊太の方で、前の議員も言いましたけれども、伊太地区では、その半分ぐらいは、伊太地区のいろいろな形で投資してもいいではないかと、5億円も、ただ、山をつぶすだけでね。そういうことで、平成14年度から、焼却施設にかかわるいろいろな公民館、道路、周辺の整備、地元の要望、協力していただくための要望については、今まで細かく言うと平成14年度は1億1,000万円、15年度は5,000万円、16年度、今度の予定では2億9,000万円ほど、この周辺整備の財源を確保してやるつもりでおります。合計4億5,000万円でございまして、これはすべて焼却施設に100%関連があるということではないですけれども、そのきっかけでやっていることでございます。そういうことで、ぜひ、御理解をお願いしたいと思います。  このバイパスの無料化は、4バイパスが一緒でないと、1つだけやるということは、まず無理でしょう。と言いますのは、1つが無料化になったら、ほかの3地区の地域住民が絶対黙っておりませんから、ですから、同時進行でやらないことには、地域住民は1つだけ先んじられたら、これは政治的にも、そんなことをやったら、それこそあとの3つから、えらい攻撃を受けます。それは、財源的に考えたら1つずつやった方がいいかもしれませんけれども、政治の世界ではそれは許されないことであるし、やはり、お互いに運動するには、おれのところが先だと言ったら、4つの自治体、周辺自治体はまとまりませんので、ですから、同時にやってくれというこでやるのが私はいいと思っておりますので、別々に時期をずらして無料化をするということは難しいどころではなく、全くできません。4バイパス同時に無料化、あるいは4車線化というのが、4車線化の場合は、地権者とかいろいろな問題がありますから、早くできるか遅くできるかというのはありますけれども、同時無料化というのは、別に、ただ無料にすればいいので一気にできる話でございますので、ぜひともその点は御理解していただきたいと思います。  あと、スポーツ関係は、教育長の方から答弁させますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。また、答弁漏れがありましたら、指摘していただければお答えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大塚修一郎君) 松田教育長。 ◎教育長(松田宏君) 平松議員の方から、スポーツ少年団においては、長い経歴をお持ちの経験者でありますから、スポ少のこと、あるいはスポーツ少年団の指導のこと、あるいは技術的なこと、あるいは精神的なチームのメンバーへの指導状況、あるいは保護者との連携、そういうことについては、大変お詳しい方だというふうに存じ上げております。主に部活動についての御質問でありました。  1点目の、今中学校での部活動を担当している指導者は、経験者であるかどうか、あるいは講習を受けているかどうかというお尋ねでありました。これは、指導者イコール顧問というふうに言いますけれども、顧問はさまざまありまして、学生時代、あるいは中学校の時代から経験をしている顧問と、全くそういう経験がない顧問とが、各中学校にはおります。しかし、生徒の方は、こういう部活動を行いたいというふうに希望をいろいろに持っております。結果的に経験者が担当できる部活動と、全く未経験の顧問が担当をする部活動が出てまいります。しかし、生徒の希望はどうしても実現したい、できるだけかなえたいというふうに校長は思いますから、無理をしてでも、未経験であっても顧問として配属をいたします。私も未経験の部の顧問を経験したことがございますけれども、しかし、未経験の場合には、指導者を外部からお願いをするというふうなこと、あるいは経験の豊かな同僚にもう一つ指導を仰ぐというふうな方法をとりながら運営をしております。現実、お話し申し上げますと、外部の指導者を仰ぐということにつきましては、市内の5つの中学校に、今、各学校2人ずつの外部指導者がつく、こういう予算化をされております。昨年も各学校、どうしても未経験の顧問の部については、外部講師を依頼して、そして、その指導者がカバーをしていく、こういう運営をしております。講習を受けているかどうかの問題ですけれども、県の教育委員会の方針としましては、部活動を担当する顧問につきましては、一斉に県のレベルでの研修会を持ちます。そこでは、部活動の目的はどういうことであるか、そして、技術的にはどういうことを指導しなければならないか、あるいはチームとしてどういうことを大事にしていかなくてはならないか。そして、技術も、練習を実はするのですけれども、そういう講習会を受けてまいります。その講習会を受けたからといって、未経験の顧問は、なかなか技術的な力がついていきませんので、今、お話し申し上げましたように、その場合には外部の指導者に頼るということになります。しかし、全体の運営・管理、あるいは指導は、未経験であっても、その顧問が中心に行う。あくまでも外部の方は補助の指導をしていただくということでございます。  もう一つ、トレーニングの問題の御質問がありました。生徒の安全を守る、安全な活動ということが私ども、学校関係の者にとっては、第一の配慮事項であります。決して無理をさせてはいけませんし、そして、本人の過重になるプレー、あるいはトレーニングをやってはいけない、こういうことは原則的に心得ております。スポーツ医学を学んでいるかどうかという問題なのですが、専門的な医師を呼んで研修を行うということは、ほとんどのところありません。しかし、今平松議員がおっしゃったように、ウサギ飛びに代表されるような無理な、そして非常に危険度を伴うような運動につきましては、もう、明らかにこれは卒業しておりまして、多くはストレッチというふうなトレーニング方法をいろいろなところから取り入れて、それを実施しております。そしてまた、部によりましては、スポーツインストラクターといいますか、栄養のこと、それから睡眠のこと、トレーニングの方法のこと、こういうことを医学的に説明、あるいは指導してくれるインストラクターといいますか、指導者を学校に呼びまして、保護者、それから部員、それから顧問、これが一堂になってその指導を受けるというふうにやっている部活動もございます。できるだけ科学的にスポーツを考えていこう、そしてトレーニングも科学的なトレーニングを入れていこう、こういうことを各顧問は心がけている、それが現状でございます。  以上でございます。 ○議長(大塚修一郎君) 仲安民生部次長。 ◎民生部次長(仲安寛君) それでは、先ほど市長から御答弁申し上げましたが、まだ申し上げていない点がございますので、私の方から御答弁申し上げます。  平松議員の方から組合の施設に関係しまして、周辺のため池とか、土壌等のダイオキシンの問題の話がございました。これについては、組合の施設そのものは、ダイオキシン類対策特別措置法に基づきましては、いわゆる排ガスの点については法律に基づきまして、年1回以上、調査しなければならないということになっておりますので、その他のものは、特にやってございませんが、聞くところによりますと、13年度に阿知ケ谷地区の清掃センター付近の環境影響調査をやった経過がございまして、その段階では、周辺の大気、水質、あるいは土壌、こうしたものにつきまして調査をいたしましたが、すべてにおきまして環境基準をクリアしていたというふうに聞いております。  以上でございます。 ○議長(大塚修一郎君) ちょっと声が小さいのでもう一度。仲安民生部次長。 ◎民生部次長(仲安寛君) 申しわけございません、声が少し小さかったということで、ダイオキシンの関係につきましては、議員の方からお話がありましたように、この焼却施設につきましては、きちんと処理をしなければいけないという内容のものでございますので、大変御心配だと思いますので、日ごろから注意をしてやっているわけですが、先ほどの件につきましては、組合の施設としては排ガスだけが法律に基づきまして調査をしている、年1回以上の調査をするということですが、その他の土壌とか、あるいは水質、これは施設から処理水を出しているという、そういう施設ではありませんので、その水質等についての調査をする必要がないということなのですが、いずれにしましても、13年度に組合におきまして、清掃センター周辺の環境調査を行った中では、大気、水質、土壌、それぞれにつきまして調べた結果、特に環境基準を逸脱したという結果ではなかったというふうに聞いております。 ○議長(大塚修一郎君) 平松議員。 ◆4番(平松吉祝君) 3回目の質問をさせていただきます。  今、調査をした結果、異常がないという結果が出たという答弁でした。私たちも、あそこのグラウンドで週に2度ばかり練習をさせてもらっています。子供も、常にボールが入るため池とか、滑り込んで口の中に泥が入ったとか、いろいろあります。調査をしてくれた結果、異常がないということですので、安心してグラウンドを使わせてもらいます。どうもありがとうございます。  それと、2の藤枝バイパスの3回目の質問をさせてもらいます。バイパスインターチェンジの管理は国土交通省とのことで、4バイパス無料時間帯延長の結果、阿知ケ谷下りインターがないため、谷稲葉下りインターと野田の下りインターが非常に渋滞したとの調査結果が出た。ぜひ、東光寺下りインターチェンジが必要と、早急に要望していただきたい。合併後、金谷と六合のアクセス道路として東光寺下りインターチェンジは絶対必要だと思うし、六合、初倉、御仮屋、旭町、松葉町などの東部の町内の利用が多くなると思いますので、よろしくお願いいたします。この点、いかがかお伺いしたいと思います。  それと、これほど実験効果と影響が出ているのですから、市は黙っていることはないと思います。市民の多くが望むことなら、金のない島田市も、どうにかやりくりして前へ進んでもらいたいと思います。市の職員は、国の仕事とか、県の仕事とかの頼みごとは動きが鈍いと思いますが、市長、いかがか伺いたいと思います。また、国、県への陳情に行ったのなら、何かの格好で市民にわかりやすく伝えてもらいたいと思いますが、いかがか伺いたいと思います。  最後に、3のスポーツ少年団の部活動についての3回目の質問をさせてもらいます。スポーツは果てしないパズルだと思います。スポーツは集中力を高め、とっさの判断力を養い、友達をつくり、体力をつけ、やる気や負けん気を出させます。勉学にも応用できると思います。勉強だけの先生でなく、部活動のよき先生であり、指導者を育てていただけるような教育委員会であっていただきたいと念願し、3回目の質問を締めくくらせてもらいます。 ○議長(大塚修一郎君) 桜井市長。 ◎市長(桜井勝郎君) 平松議員の再々度の質問にお答えします。東光寺のフルインターについての話ですけれども、私は、市長就任当時に、あそこは何とかならないかということで、収入役初め担当職員に、ちょっと考えてみたらと言いまして、一応、試算しましたら、あのインター、今のところの変則インターのところはちょっと地形的に無理ということで、こちらもまた変則インターになるのですけれども、清掃センターのところでそれをやる場合、大体、10億円以上かかるというお話を聞いております。費用対効果のことを考えまして、またあそこへ、地元の一部からはそういう要望がありますけれども、周辺の東光寺、岸側、こちら、あるいはあっち側の皆さんの話を当時聞きますと、かえってつくらない方がいいではないかという話も聞いております。なぜか。これは、バイパスが無料化になっていない時点で、運転手というのは、特に長距離トラックの運転手というのは、できるだけ信号のないところを通ろうとします。今は旗指、あるいは野田で有料ですからおりて、一号線なり、あるいは岸元島田線を通っております。これだけでも岸の皆さんには、大変な苦情が寄せられております、早く無料化しろ、時間延長でもしろと。これは言いわけでも何でもございません、しかし、あそこにインターチェンジをつくることによって、あそこまでトラックが走って、あそこでおりてしまいます。そうしますと、この沿線周辺の住民は、一号線を走る車はその分だけ減るかもしれませんけれども、騒音の問題等、果たして10億円もかけてやっていいものかどうかということを私は今疑問に思っております。これが、24時間無料化になりましたら、この地域の利便性を考えた場合は、やらなければいけないかなとも思いますけれども、やるといっても10億円以上かかります。これは国道バイパスだから、国が負担してくれるわけではなく、ほとんど大半は島田市の予算でやらなければいけないということです。と言いますのは、これはちょっと形態が違うかもしれませんけれども、東名高速道路でも、インターチェンジを新しくつくるという場合は、全部、地元負担でやっているのです。その地元負担でやる場合は、そのお金を捻出するために、工業団地を造成して、その利益で何とか捻出しようと。それは、結局、第三セクターでやって、えらい赤字で、牧之原インターもそうですけれども、地元負担が100%近いのです。ですから、要望すると、つくりたいなら、どうぞおたくでやってくださいということになるのです。昔はそうでもなかったのです。これは島田駅の南口でもそうです。JRは一文も出しませんから、おつくりになるならどうぞということなのです。ですから、そういう関係で、やはり、インターチェンジは気持ちとしては、つくりたいとは思います。しかし、今、有料のときに、それをつくると、かえってその周辺住民に対して多大な迷惑をかけるのではないかと私は思っておりますので、そういうことを考えますと、ちょっと今の時点では、まことにつくりたい気持ちはあっても、騒音環境、深夜のいろいろな問題、そういう問題が、まあ、深夜は無料化ですからいいですけれども、そういう問題がございますので、ちょっと躊躇している状況でございます。  それから、あとは、担当の方から答弁させますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大塚修一郎君) 松田教育長。 ◎教育長(松田宏君) 最後におっしゃった平松議員の意味は、文武両道の教師であってほしいと、こういう意味であったと思います。そのように私どもも心がけ、あるいは指導の機会を持ちたいというふうに思っております。  2つほど御理解をいただきたいとことがございます。1つは、中学校の部活動の顧問といいますのは、時間オーバーの日々であります。土日を、家庭をおいて試合、練習に時間を費やしております。私は現職のときには校長として部活動の顧問に、余りにも土日、放課後の指導が重なるものですから、家庭を大事にしてくれというふうなことをたびたび言わなければならないような、そういうことを背負って指導をしていてくれるという現実がございます。ですから、できれば、先ほど申しましたように、学校外から応援をしていただける方が何人かあればありがたいというふうに思っております。しかし、余り多過ぎますと顧問がやりにくくなってしまうわけですけれども、現実は、昼の時間は皆さんお勤めですから、リタイアされた方とか、あるいは、たまたまその日があいているというふうな方にお越しいただいているのですけれども、そういう市民の皆さんの御協力をいただければというふうに思うことが1つであります。  2つ目は、学校にも、高齢化現象とまでは言わないのですけれども、中齢化現象とでも言いましょうか、40代の教師がぐっと膨らんでおりまして、20代の教師というのは極めて少ないわけであります。生徒と一緒にプレーをしたり、その若さで生徒にぶつかったりというふうなところが大変薄くなってしまいまして、40半ばになっても、バスケット部のバスケットの大会の笛を吹かなければならない、息切れをしながら審判をしなければならないというふうな現実が今進行しておりまして、この点も御理解の1つに入れていただきたいというふうに思っております。
     以上でございます。 ○議長(大塚修一郎君) 次、2番 紅林貢議員。    〔2番 紅林 貢君登壇〕 ◆2番(紅林貢君) 通告に従いまして、空港問題に関し質問をいたします。  18年度開港を目指し、工事も大変進んでおります。現場には広大な平地が見られるようになりました。また、最近16年度空港関連予算要求に関連し、国、あるいは県へのいろいろな働きかけが報じられています。きょうの新聞にも榛原女性の会の皆さんが県へ出向いたというような話が載っていましたし、先日9日には、初倉空港対策委員会の人たちなど、多くの人たちが国交省へも出かけてくれました。また、韓国、あるいはベトナムの航空会社が国際線就航に興味を示した話も載っておりました。このように毎日のように多くのニュースが知らされています。また、先日の空港の森ルネッサンス大作戦にも、1,200人以上の多くの人たちが参加をし、空港への関心がここへ来て非常に高まっていると感じています。国土交通省においては、静岡空港建設事業を再評価する公共事業評価システム検討委員会航空部会が昨年10月より開催され、今月、行われる会合で補助金交付の可否が示されるとのことですし、一方では、補助金継続の判断基準に、静岡空港への国際線就航の可能性も考慮するとの新たな動きも見られるようになりました。静岡空港建設には、既に総事業費1,900億円のうち、15年度末における執行見込額で約75%に当たる1,423億円が執行されています。また、土工量においても、全体土工量2,600万立米のうち、15年度末における土工量において、約58%に当たる1,510万立米の工事の進捗が図られています。事業別で見てみますと、平成15年度決算見込額を含め、道路整備、河川整備、生活環境整備、農業振興など、隣接地振興事業に46億6,900万円、農業特別対策事業に8億8,300万円、騒音対策事業に1億9,100万円、空港関連湯日川河川改修事業に40億円などの額が執行されています。しかし、前回15年6月議会での質問でも私が言いましたように、これらの対策で地元がすべて納得しているわけではありません。また、いたずらに長期化した建設工事による害や経済損失も感じられるようになりました。私たち地元住民は、1日でも早い工事の完了と早期開港を望んでいますが、今回、以下の4つの点についてお伺いいたします。  まず(1) として、騒音対策事業についてですが、県は空港予測の見直しや、航空機の性能向上を理由に新たな騒音コンターを示し、騒音対策地域の大幅な縮小を地元に示してきました。今回示されている内容では、湯日地区における対象家屋はなしとされています。しかし、湯日地区の町内においては、今までの県当局との話し合いの経過を踏まえ、納得できかねるところがあると同時に、開港後の多くのことを考えても、当然、対策が必要であると思っています。このような地元の意見や、今までの話し合いの経過を見ている市当局として、どのようなお考えを持っているかお伺いいたします。  次に、(2) として、空港アクセス道路関係についてお伺いいたします。静岡空港建設決定時には、幾つものアクセスルートが設定され、その1つの金谷ルートでは、計画の見直しがされとはいえ、建設に向け買収が進められています。しかし、空港建設の工事車両が多く行き来し、重要な工事用道路としての位置を占めている当島田市関係では、当初予定されていた島田ルート、榛原吉田インタールートとも県では空港開港後の交通量を見て対応するという態度であります。現在の初倉色尾地先の道路の渋滞状況や、空港開港時の需要予測、年間184万人の交通量などを考慮しているとはとても考えられないこのような県の態度に対し、また空港開港時の交通対応を市当局としてどのようにお考えかお伺いいたします。  (3) として、地域振興策について、伺いますが、9日の代表質問で小澤議員が質問いたしましたし、新聞でも大きく取り上げられていましたが、島田市では提言項目別に1として、都市計画関連、2として教育産業関連、3として国際交流関連、4として防災災害医療関連、5として国際交流産業関連、そして、6として産業関連の6つのプロジェクトを掲げています。昨年6月の議会の答弁でも、この6つのプロジェクトについて、平成15年度に可能性についてさらに検討を重ね、県へ提言をするとともに、島田としても推進をしていく方針であるとのお考えを示していただきました。また、検討のための予算化もされていました。しかし、航空学園誘致の話は再三聞こえてきますが、その他のプロジェクトについては何も伝わってこない、何も聞こえてこないと感じています。この6つのプロジェクトについて、どのような検討をされたのか、また、その検討結果はどうであったのか、そして、その検討結果を踏まえ、静岡県にどのように提言されるつもりなのか、さらには、当島田市は、この6つのプロジェクトをどのように推進するつもりなのかお伺いいたします。  最後に(4) として、地元対策についてですが、空港建設がこの地に決定して以来、有料農地を手放す地権者への対策はもちろんのことですが、道路の改良、河川の改修など、最初に述べましたように、事業別費用を見ても、いろいろな多くの地元対策が実施されています。しかし、地元住民、私たちにとって、それが十分であるという実感が必ずしもないことも事実であろうと思います。道路の改良にしても、河川の改修にしても、確かに行われていますが、それは地元のためだけではなく、空港をつくるためにどうしても必要である、そのための道路改良であり、雨水対策に必要な河川改修であると私たちは感じています。  県が最初から言い続けている地元対策は十分に行うとの言葉が実感できるような対策を地元に対し講ずるべきだと思いますが、市当局としてどのように考えるかお伺いいたします。  最後に、市長に自席へ帰った私がゆっくりメモがとれるよう、御答弁いただくようにお願いし、最初の質問といたします。    〔2番 紅林 貢君発言席へ移動〕 ○議長(大塚修一郎君) 暫時休憩いたします。       休憩 午前11時54分 ───────────────────       再開 午後1時05分 ○副議長(木野愼吾君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  ただいま議長が退席しておりますので、暫時、議長の職務を代行いたします。  先ほどの議事進行にありましたとおり、きょうの発言の中に、会議録から削除してもいいからという前置きで行った発言がありましたが、市長として不適切なものであったと考えますので、今後は責任ある発言をされるよう厳重に注意します。  23番 石間議員。 ◆23番(石間恵寿男君) ただいま議長の方からの発言でございますが、私が議事進行をお願いしたわけです。先ほども申し上げましたように、市長は大いに語ってもらって結構だと私は思います。しかし、おのずから限度というものがありますけれども、しかし、政治家としての思いのたけを語っていただいたり、そしてまた島田市をどうしましょうかという、その先頭に立ってのビジョンは大いに語っていただいて結構だと思います。そういう意味でも、今議会でも本音を語っていただいた、まことに結構であります。しかし、先ほども御指摘したように、削除をしてもいいというような前提の中での発言は、これは我々議員として一生懸命研究し、そしてまた島田市の将来を思いながら質問をし、それにお答えいただくわけでありますので、市長もそれに真剣に答えていただく、本音で答えていただく、それで、結構でございます。しかしながら、それを削減して結構だというようなことでは、議会としての議論そのものが成り立たないということにもなるわけであります。したがって、市長の発言が遺憾であったという発言がない限りは、この議会も進められないのかなということにもなるわけであります。一生懸命お尋ねしても、それが削除してもよろしいという前提では、これはいけないわけであります。しかし、それも先ほどの市長の前後の話を、答弁の中でのことでございますので、今、議長の発言のように遺憾であるという表現もされたようであります。それで了解をいたしますが、なお、今後もよろしく御配慮いただきながら、御答弁を願いたいと思います。  以上です。 ○副議長(木野愼吾君) それでは一般質問を続けます。  答弁を願います。桜井市長。    〔市長 桜井勝郎君登壇〕 ◎市長(桜井勝郎君) 紅林議員の(1) の御質問にお答えします。騒音対策事業は、空港設置者でやる静岡県が実施するものであります。質問の新たな需要予測に基づく騒音予測コンターにかかる説明会は、昨年11月10日より各空対協及び町内会を対象に地元説明会を開催しておりますが、これまでの経緯などから、一部地域において同意をいただくまでには至っておりません。騒音は空港がある限り発生するものであり、開港前の対策だけでなく、開港後の対策も大変重要なものでありますので、対策にかかわる県との騒音協定は必要不可欠と考えます。市といたしましては、地域の意向を踏まえ、実のある協定が取り交わされるよう、引き続き県との調整を図っていきたいと考えております。続きまして(2) についてお答えします。空港アクセスは3本が計画されており、メーンの牧之原金谷ルートは、現在、計画に合わせ整備が進められています。島田ルートについてですが、メーンルートから市道、原の平鎮守原線までの間は、当初の計画どおり施工されておりますが、以北の権現原地区の区間については、開港後の整備となっております。これは空港用地を取得する際に、地権者の多くが当該区間の地権者でもあること、また代替地として、当地区に希望が集中したという地域事情に配慮したことが大きな要因であります。現在は代替路線として県道、住吉金谷線の拡幅整備が開港時を目標に進められており、当面はやむを得ないものと考えております。  次に、榛原吉田インターチェンジルートについてですが、現在、榛原町赤坂地区内を整備中でありますが、その先の南原地区と榛原町坂部地区を結ぶトンネル部については開港後となっております。今後、仮称新大井川橋の整備とも関連し、特に東部方面からの車両が当地域に集中し、初倉地域の幹線道路の渋滞が予想されることから、関係地域の皆様の意見を伺いながら、県に対し早期の事業着手を要請していきたいと考えております。  続きまして(3) についてです。地域振興策につきましては、現在6つのプロジェクトについて最終とりまとめの作業中であり、報告書がまとまりましたら、なるべく早く県へ提示し、具体的な検討を要望、要請をしてまいります。また、市といたしましては、このうちの2つに目標を定め、具体的な取り組みを進めていきたいと考えています。  第一番目は航空関連専門学校誘致。第二番目として、国際救急支援機能誘致の2つのプロジェクトを実現させるため、さらに掘り下げた調査、検討を進めるとともに、県や民間団体など、関係機関との調整や、連携を図っていきたいと考えております。  続きまして、(4) の御質問にお答えします。地元対策についてですが、ここ数年の空港事業を取り巻くさまざまな状況が厳しくなったこともあり、県の地元対応も計画当初に比べ、十分とは言いがたい状況にあると聞いております。県に対して地元の意向や、事情にも配慮した事業遂行をされるよう、今後も具申していきたいと考えています。  以上、御答弁申し上げました。  なお、再質問ににつきましては担当部長から答弁させる場合がありますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(木野愼吾君) 紅林議員。 ◆2番(紅林貢君) 午前中の質問に対して、今、市長の方から御答弁をいただきましたけれども、順次4つの質問に対する答弁に対して再質問をさせていただきます。まず、騒音対策ですけれども、各町内、5町内が湯日地区にあるわけですけれども、それらで町内ごとに話し合いを持たれました。その内容等については、担当課はもちろん出席しておりますので、御存じだと思いますし、また、市長初め理事等もその内容については詳しくわかっていることと思いますが、その中で、一番問題であろうなと思うのは、今まで各町内とも公民館建設、あるいはいろいろな場面で既に県と協定を結んでいるわけです。そういう町内の役員、ここに会議の報告書等もありますけれども、そういう当時の役員さんの声の中に、そのまま新しいコンターでいいよということは納得できないという声と同時に、それを素直に受け入れるということは、私たち、当時の役員さん、その協定書を結んだ役員さんも県と一緒になって地元、皆さんをだましたことになる。そういう切実な声も、気持ちも、こういう会議の中で出ているのです。そういう話ももちろんですし、今の盛んにコミューター機、あるいはリージョナルジェットの問題、さらには貨物機の就航、そういうことも県では考えているでしょう。また、最初の質問でもしましたように、国際線の就航の可能性、これらも盛んに議論をされておるわけです。そういう後々のことを考えますと、今、示されているコンター、それを素直に、はい、そのとおりです、そうしましょうということで、協定、あるいは確約書ができていってしまっていいのか、それを強く感じます。一方では、町内会の人たちも理解をしてくださる面がありまして、テーブルには着こうということで、努力はしてくれておりますけれども、担当課、あるいは市当局としても、そういういろいろな事情を察知した上での御指導というか、仲立ち、あるいは、当然、我々は、市は地元に対して味方であるということで考えていますので、そこら辺の事情を踏まえた上での対応をお願いしますし、改めてどのような考えでいるのかお伺いをしたいと思います。  それから、アクセス道路の関係ですけれども、現状では、今、市長の答弁にあったとおりですけれども、今でも見てもわかるように、色尾地先の道路、大変渋滞しております。なおかつ島田・吉田バイパスですか、あれが谷口地先から月坂の、島田消防の分遣所のあそこまで開通ということになれば、なおさらあそこの交差点の渋滞は激しくなる、これは当然だと思うのですけれども、それらに対応しての工事ということでしょうけれども、色尾大柳線、色尾の交差点の改良もしようということで取り組んでくれてはおりますけれども、あの阪本地区内は中学校、小学校、それから幼稚園、保育園、さらには公民館もあそこにあるという状態ですので、渋滞が起これば、それらを避けるために車は当然、裏道を通ったりということになると思うのですけれども、そういうことになれば、なおさら、そういう子供たちへの危険も増すということで、当然、その結果として事故が起こったりということも考えなければいけない問題だろうと思います。  そこで、1つ、私の提案ですけれども、現在行われているバイパスの工事。平成19年度には谷口地先から月坂、先ほど言いました消防分遣所まで、あそこは平成19年度に供用開始ということですし、それ以南については、阪本土地改良区の中で、その中で土地改良事業として、これは市の事業ですけれども、取り組むということでありますけれども、その完成が平成21年度ということになっていると思うのです。ですけれども、これらをぜひ平成21年度でなく、土地改良事業ということですので、土地の確保、あるいは換地というような問題も当然あるかとは思うのですけれども、そこら辺を、市、あるいは県のお考えの中で、空港開港に間に合わせる、そして渋滞解消、これを図るという方針を持って臨んでいただきたい、そう思います。  それからもう1点、榛原吉田インタールートですけれども、これも一部は完成しつつありますし、先ほど言いました市長の答弁の中にもありましたけれども、トンネル部分についてはということですけれども、坂部地区の人たちもこれは問題視しております。あそこの道路をぜひ早期に開通、完成させてほしいということで問題視しておりますので、これらも歩調を合わせて、県へ要望をしていくという話し合いもぜひ持っていただけたら、というよりも、持っていただいて、早期着工、完成、これを県へ要望すべきと、こんなふうに思いますが、どんな考えでいるかお伺いをしたいと思います。  それから、(3) の地域振興策についてですけれども、航空学園、それから救急医療センター施設ですか、その2つを重点目標として県に要望していくということですけれども、1つここで問題になろうかなと思うのは、6つのプロジェクトが上げられたその中で、2つを重点ということですので、2つについてですけれども、質問を絞ってさせてもらいますけれども、航空学園にしても、用地はどこにするのかなということを感じています。学園が来れば、当然、教職員も来てくれる。来なければならない、こう思います。それから、防災災害医療関係のその施設、救急支援機能誘致プロジェクトと言いますけれども、それも市の候補地としては、湯日の城山それから、阪本、沼伏等ということで書いてありますけれども、これらも果たしてどこにするのかなということが当然あろうと思うのです。なぜかというと、以前の前回の私の質問の中でも、農業振興地域、その除外という問題で提起させてもらいましたけれども、無理だよという答えだったと思います。そうなると、この計画自体、そういう優良農地をつぶさなければできないということだと思うのです。そうなると、そこにものすごい矛盾というものを私は感じるのです。一方では無理だよと言いながら、一方ではそういうところを候補地にしている。そこら辺をどう考えているのか。市の発展のため、あるいは県の発展のため、いい空港をつくるためということですから、そういう計画、ぜひ、進めてはもらいたいのですけれども、そこら辺の用地の問題をどう思っているのかお答えを願いたいと思います。  それからもう1点、今、東名高速の藤枝インター開設ということが話題に上がっていますけれども、それらをにらんで、また、一方では空港開港に絡めて藤枝、あるいは大井川町等で大きな施設、コンベンションホールの誘致をしたいと県あたりでも発言をされているようです。先ほどの救急支援センター、それらと絡めた大きなコンベンションホール、施設、それを、例えば、城山へ持ってくる、そういう提案をなぜ市として、しないのかなと思うのです。城山は既に県の買収地、買収されている土地ですから、買収費用はかからないわけです。それともう一つ、やはり、島田市には空港という大きな、ここに開港するのだという武器があるわけですから、それをなぜ、そういうものを隣の町、そういうところに勝手に提言をされて島田市は黙っているのか。その辺わからないところがあるのです。ぜひ、これも早く提言をしてほしい、そんなふうに思いますので、当局の考えをお聞かせ願いたいと思います。  最後に(4) の地元対策ですけれども、榛原、あるいは金谷町では、新規農地が開発造成されましたけれども、島田市は残念ながら新規農地の開発はありませんでした。しかし、地権者を初め農業者にはいろいろな農業対策がなされましたけれども、これは、私は、そこに生活生業の場があるわけですから、これは、手厚くやってもらって当然だろうなと思っていますけれども、それ以外の人たちと言ったら失礼ですけれども、他の多くの人たちにも、そこに生活の場が当然あるわけです、湯日地区に。ですから、その人たちにも、空港ができることによって、こういう対策をしてくれたのだと、そういうものが感じられるものがあって当然だろうと思うのですけれども、その辺を市として、もちろん地元の意向もあるでしょうけれども、どういう対応をなされるのか、1つには、湯日だけでのことでなく、例えば、鎌塚橋、それらも市の大きな柱として地区の人たち、島田市の人たち一緒になって、これ、要望されたらどうかなと思うのです。市長は県知事には話をしてあるということですけれども、県の担当の部局ではそういうことにはなっていないというようなことも聞いておりますので、そこら辺が確約できるような形で、これ、ぜひ、要望をすべきだと、そんなふうに感じておりますので、御答弁の方をよろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(木野愼吾君) 桜井市長。 ◎市長(桜井勝郎君) 紅林議員の再度の御質問にお答えいします。  騒音対策については、これは、私は余り詳しくは、過去のことは承知しておりません。ただ、最近、聞くところによりますと、大変、前との約束が違うと、騒音対策の範囲が狭まって、やってもらえると思ったところがやってくれなくなったという話はいろいろな会合で聞いております。その点について、県との約束でございまして、島田市がどのようにそれに対応するかということは、地元の皆さんのいろいろな意向を聞きながら進めていかなければいけないと思っていますし、また当然地域の住民の皆さんの立場になってやっていかなければいけないと思っております。  役所というのは、最初言った話が、だんだん計画が狂ってくると、そういう約束事も状況に応じて狂うというか、変更といいますか、そういうことがあります。これは島田市のいろいろな将来計画についても、そのときのいろいろな状況、あるいは状況の変化等によって、最初決めた約束が変わってくる場合もないこともない。そのときの状況、あと財源とかいろいろな問題があるでしょうけれども、ですから、そういうことも理解した上で、島田市民の立場に立って、湯日地域の住民の立場に立って、県に言うべきことは言わなければいけないと思っております。  次に、バイパス道路の土地改良の部分でございます。一応手続というのがどうしても数年かかります。と同時に、今度は道路だけの対応ではないものですから、土地改良をやって、そこの中に道路をつくる余裕の土地をつくってやるものですから、どうしても道路の地権者の同意が得られても、道路にかからない地権者の同意も必要となるものですから、それが地元の協力、あるいは地権者の協力を得てやらなければいけないと思っております。  それがスムーズにいけば、こちら市としては、国、県の補助をいただかないで独自にやろうという考えは決めております。そうすれば、こんなことを言うとあれですけれども、要は土地改良がスムーズにいくかいかないかの問題になろうかと思っております、早くできるか、できないかは。  これは国、県が絡むと、補助金をもらっていると、完成した後の市独自でいろいろな周辺整備、開発というのができなくなるんです。ですから、今回の場合は、市単独で土地改良をやろうと。そうすることによって、初倉地域のいろいろな開発がしやすくなるということでございます。  それから農用地の解除はなかなか、議員も御存じのとおり、関東農政局の関連で、これは何度も言っていると思いますけれども、かんがい用水路500ヘクタールを切るということは、今やっている工事が途中で頓挫する可能性があるんです。  やはり水田農業者の皆さんのことを考えますと、これがなかなか、あちらが立てばこちらが立たずで、大変厳しく思っております。そういうことで、そちらの整合性をよくとりながらやっていかなければいけないと思っております。  ただ、城山については、これも私の聞く範囲では、湯日の皆さんが城山は、これもだんだん変わってきたんですけれども、当初はあそこを削って、2万坪ぐらいの用地を確保して航空高等学校という話もいろいろありましたけれども、やはり城山は城山で、湯日にあった朝市だとか、いろいろな催しをやるについて、その方がいいんだけどなという話も結構聞くものですから、一概にそこへレスキュー隊といいますか、救急支援センターをつくるというのはここで断言できません。やはり地元の皆さんの同意といいますか、多数の意見の賛同を得ないと、構想はあったにしても、行政側が先に決めるということも、順序を踏んでいかないと、まとまる話もまとまらない場合もあるものですから。  県有地でございますので、これは空港に対して協力しているから、県有地の提供というのは簡単ですけれども、果たしてそれが湯日にとっていいかどうか、ここに救急センター、それとも湯日独自の文化をあそこでもっと、要するに活性化といいますか、湯日の発展のために湯日の皆さんの文化をあそこでいろいろな形で政をやりたいという考えもあるようですので、皆さんの総意の中でやっていかなければいけないんじゃないかと思っております。  なぜ2つに絞ったかと、要するに、空港に絡むいろいろな施設、もちろん日本航空高等学校と救急支援センターの2つに絞るつもりです。  この前も御答弁申し上げましたように、それを6つも広げちゃうと、二兎を追う者は一兎をも得ずで、結局雲散霧消で結果は何もできなかったということになりますので、一点集中じゃなくて、二点集中主義で、日本航空高等学校を最優先にしてやっていこうと思っております。  またこの救急支援センターについても、民間の団体が大学等いろいろ、名前を申し上げますと、慶応大学とかそういうところと、救急センター、神戸にもあるらしいですけれども、こちらへ似たようなものをつくろうじゃないかということで今立ち上がっております。国際レスキュー部隊だとか、いろいろな話が上がっていますが、それはまだまだ構想の中でございます。  それから、今立ち上がっている救急支援センターとは、当然災害に遭った人たちが緊急に医療だとか、そういうことをやらなければいけなくなる場合、今度は日本航空高等学校の絡みが出てきます。  日本航空高等学校が専門学校になりますか、高等学校になりますか、まだそこもはっきりしませんけれども、そのところに救急センターができるんだったら、日本航空高等学校の方で航空医学、要するに航空医療班、医療です、航空医療というものを構想の中に入れたいということも伺っております。しかし、これは構想でございますので、やるということではなくて、そういう可能性もあるんです。航空医療、要するに、病院じゃないけれども、私もよくわからない、言葉だけしか情報が入ってきませんけれども、そういうことも可能性があるという話も聞いております。  ですから、島田にも市民病院がありますし、医師会もあります。いろいろな絡み合いがあるものですから、これはいろいろな権益が絡むものですから、なかなか簡単に、はい、わかりました、やりましょうというわけにはいかないみたいですけれども、そういう構想があることは事実です。  ですから、そういうのを結びつけるには、日本航空高等学校、専門学校になるかもしれませんけれども、この2つが大変重要であると私は思っております。実現性も高いと思っておりますので、私は先ほども申し上ましたように、これに絞ってやった方が、あれもこれもとやると結局集中できなくて、何もならなくなるという可能性があります。できてしまってから何だったんだ、我々は空港を応援したのに、結局は何だということにならないようにするためには、ある程度絞ってやらなければいけないと思っております。  藤枝にコンベンションホールができるという話も前に耳にしました。これは空港関連で藤枝が合併したら、要するに2市2町の中心地が大井川町と藤枝の近く、そしてまた東名のインターチェンジをあそこへつくるという構想があります。いろいろ運動しているみたいです。そういうところへコンベンションセンターをつくるという話を聞いております。  私はそれが入ったと同時に、藤枝の市長に冗談じゃないと抗議をしました。大井川新橋ができますから、とにかくそれができることによって、藤枝へつくってもいいじゃないかということを県に働きかけたという話も聞いておりますけれども、これは県知事とか藤枝市長に困るということを強く申し入れております。つくるんだったら、島田市ですということを言っておりますけれども、それはなかなかまだ先の話です。もっと実現の強いのは、先ほど言った日本航空高等学校関連と救急センターだと私は思っております。  以上、私の方から御答弁申し上げました。なお、答弁漏れのあったところは、部長の方から答弁させますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(木野愼吾君) 小塩理事。 ◎理事兼企画部長(小塩洋之君) それでは、私の方から騒音予測の関係について若干説明をさせていただきたいと思います。  議員も御承知のように、予測の関係では、今、市長が答弁したような形で範囲が、まあ、範囲というよりも対象から外れたということでございます。  これは、説明するまでもないですが、昨年の県の静岡県空港需要検討委員会の中で調査した結果、要するに、今までの条件と大分変わってきていると。例えば、1日の想定便数が56便から43.7便へ変わったとか、それから国内線での需要予測が240万から150万ぐらいに減ったと。そういうことによって、当然1日の離陸の回数だとか、そういう便数が減ることによって、騒音のコンターというのは当然減少するということで、その予測調査の結果、うるささ指数、W値といいますけれども、それが70以下に該当したということで、湯日地区がすべて外れたわけでございます。  そういうことで、確かに地元の方々にすれば、当初の約束と違うじゃないかということであると思います。これは当然のことだと思いますが、そういうことで、説明会は持たせていただいて、やったわけですが、もちろん納得はできなかったと思います。  ただ、この騒音対策というのは、空港の開港前と開港後という2つの対策があるわけで、開港前での予測では、今言ったような形で外れたということですが、これから開港して実際に飛行機が飛んだときに、実際にさっき言ったうるささ指数が70以上になれば、当然これは該当しますので、その時点でまた対策はさせていただくということでございます。  そういうことで、今までの経過からいいますと、確かに地元の方々にはずれが大きいということで、非常に迷惑をかけているわけですが、今言ったような形で、これからまた地域の役員の方々と意見交換をしながら、また県の考え方も聞きながら、騒音対策ができるような形でやっていきたい、そんなふうに思っています。  順序が逆になりますが、先ほど地元対策の件でございますけれども、地元対策につきましては、非常に工事がおくれているということで、いろいろな方々に御迷惑をかけております。  そういうことで、まず生業への影響の緩和ということで、具体的には県の方へお願いしているのは、一番茶の時期の工事等の抑制、あるいはレタスの栽培時期のほこり対策、そういうものには県にも十分対策をお願いしていくつもりでございます。  それから、生活環境につきましては、工事車両のスピードなど、安全規制の徹底だとか、それから騒音等の調査、道路の補修など、日常生活に影響を及ぼさないような形で、これまで以上に工事協議会等と連携をして、監視をしていくということで、とにかく地元の意向だとか、事情を配慮した事業執行を県の方へもお願いしていくつもりでございます。  それからあとルートの関係ですが、これは市長から御答弁申し上げたとおりでございまして、一番問題になっているのは、島田ルートの関係ですが、権現原地区の区間について、空港の用地を取得する際の地権者の多くが、この地区の地権者であるということと、また代替地として求めている方が非常に多いということでなかなか難しい面もあります。それで、場所的にも一番いい牧之原の茶園の場所を通るということで、なかなか難しい面もあります。  そういうことで、これについては、開港後に目標が定められておりますので、恐らく当面の間はそこを整備するのは難しいのかなという感じもいたしております。  それから、榛原吉田ルートについてですが、これについては、開港後ということでございますけれども、それができないと榛原側と島田側との交通のアクセスが非常に不十分なものですから、これもなるべく早く工事着手するように要請はしていきます。  いずれにしても、開港そのものが非常におくれているという中で、開港後の状況を見てみないとわからないというような部分もあるものですから、これについては、まず開港を第一目標にする中で、それととともにその周辺のルート整備をしていくということになろうかと思います。  以上でございます。 ○副議長(木野愼吾君) 紅林議員。 ◆2番(紅林貢君) それでは、最後の質問をさせていただきますけれども、騒音対策、確かに地元の皆さんの意向を十分重視する中で、開港後もいろいろな状況の変化にも対応できるような対策はもちろんですけれども、これから確約書、あるいは協定書等を結ぶことになろうと思うんですけれども、それらに盛り込んでもらう、盛り込むということでの指導、また地元との協議、これを十分に行っていただきたい、そういうことで、地元の人の納得もいただけるような形をぜひつくっていただきたい、そんなふうに思います。  それからもう一点、先ほども言いましたように、湯日地区全部が騒音対象地区から外れたということで、湯日小学校も御多分に漏れず、今度のコンターの枠の中から外れております。  私たちは湯日小学校は騒音工事をやってもらわなければ困るという思いですけれども、工事をやってもらうのはいいんですけれども、後の管理は当然市の負担になると思うんです。地元で要望はしたけれども、市はそんなものは要らないということでは困ります。これは教育の観点からしても、ぜひやってもらうという方向で、市も働きかけをお願いしたいし、また後の維持管理も責任を持っていただきたいと思いますので、そこら辺もそういう考えでいいのかどうか、私たちが思っていることでいいのかどうか御答弁をいただきたいと思います。  それから、アクセスの関係ですけれども、島田ルートについては、答弁をいただきましたように、優良農地であるということも含めて、いろいろな検討の中で今すぐにということは私たちももちろん考えていませんけれども、開港すれば、現在でも渋滞している色尾地先の渋滞はなおさらひどくなる、これは目に見えているわけですよね。  ですから、今、理事がおっしゃるように、開港後の状態を見て検討しますということでは、地元の人たちが何だろう、私も納得できませんけれども、これは当然大きな問題だろうと思います。  ですから、先ほど言いましたように、島田吉田のバイパスだけでも、少なくともそれだけでも開港に間に合わせた工事を行う、この確約をいただきたいと思います。  それともう一点、今、御答弁がありませんでしたけれども、鎌塚橋の問題も島田ルートができなくても、鎌塚から金谷ルートへの直近の一つのルートであろうと思うし、それによって島田の市内の皆さんも非常に利便性がある。また、空港による島田の発展にこれは欠かせないものだ、そういうふうに私も認識しておりますし、市長もお考えだと思いますので、よろしく答弁願いたいと思います。 ○副議長(木野愼吾君) 桜井市長。 ◎市長(桜井勝郎君) 紅林議員の再々度の質問にお答えします。  鎌塚の話が出ましたけれども、鎌塚の橋は今、大井川新橋を建設の後は、次は鎌塚だというお話は県知事からも聞いております。ただ、前にも答弁していますように、県知事から、行政を初め議会、そして住民の強い意思が動かないとなかなかやりにくいということも言われております。ですから、これから商工会議所、あるいは農協、行政、議会が一丸となって、鎌塚橋の早期着工ということをやっていかないといけないんじゃないかと私は思っております。  金谷町との合併もありますので、金谷町さんも橋をと言っています。そういう綱引きもあろうかと思いますけれども、金谷、島田を含めても、この鎌塚の橋は大変重要でありますし、先ほど言った日本航空高等学校の誘致にもかかわってまいります。  といいますのは、日本航空高等学校を誘致する条件は、条件といいますか、勧誘しているときに、ここに橋ができます、そうすれば、大井川の河川敷がいろいろな面で使えますということを言っているものですから、市長がいくらできると言ったって、地域の皆さんも一緒になってやらないといけないと私は思っております。  また昨年は商工会に鎌塚、あるいは日本航空高等学校のために別枠で予算をつけたんですけれども、1年間余り動きがなくて残念だったですけれども、そういう形でみんなで頑張って、空港ももちろん必要ですけれども、空港を絡めて鎌塚というものも大事だと私は思いますし、またそれによって救急支援センターだとか、日本航空高等学校だとかというのが全部絡んでくるんです。ですから、これを県の方へ納得させないといけないと私は思っております。  それから、最初の質問のとき、要するに、農用地ばっかりで農転ができないじゃないか、どこも場所がないじゃないかという御質問があったと伺っていますけれども、確かにないんです。  ですから、ないところをうまく利用するにはどうしたらいいかといったら、権現原だとか、あるいは対岸の鎌塚、ここは相当な面積がございますから、30ヘクタールぐらいあるそうです。  またもう大分たちますけれども、一部地権者の皆さんが行政側に買ってくれという話もありました、そのまま1年過ぎていますけれども。まだまだ具体的な段階になっておりませんので、それはそれでいいんですけれども。  そういういろいろな形で、面積的には私は農用地を農転しなくても、鎌塚、あるいは権現原とか、合併だったら、あるいは金中の跡地だとか、いろいろな場所がありますね。ですから、そういうのを全体的に考えながらやっていかなければいけないんじゃないかと思っています。もちろんこれも合併協議会等でいろいろなすり合わせがあろうかと思いますけれども、構想としてはそういうことを私の方から答弁させていただきました。  あとは、担当の部長の方から答弁させますので、よろしくお願いします。 ○副議長(木野愼吾君) 小塩理事。 ◎理事兼企画部長(小塩洋之君) 2点についてお答えをしたいと思います。  まず、騒音対策の関係ですが、例の湯日小学校の関係ですが、御指摘のように、新しい騒音予測コンターから外れることになります。
     しかし、指摘のように、学校という特殊性、あるいは教育的な観点から当然一般の家庭と違って、普通とは違うという考え方で、これについてはまた個別の対策を県に対して強く要望して、なるべく該当するような形での要望をしていきたいと考えております。  それからもう一つ、榛原吉田インターチェンジルート事業着手までの市の対策ということでございます。これについては県道島田吉田バイパスの早期開通に向けまして、初倉中央土地改良事業に着手いたします。それからさらに、市道色尾大柳線の整備にも着手をいたしますので、これについては具体的に事業に着手ができることになっておりますので、御理解をいただきたいと思います。  以上です。 ○副議長(木野愼吾君) この際、御連絡いたします。津田恵子議員から、一般質問にかかわり、資料として島田市市長交際費一覧表(平成12年4月分から平成15年12月分)及び島田市公正入札調査委員会調査等フローの配付願いがありましたので、会議規則第148条の規定によりこれを許可し、お手元に配付いたしましたので、よろしくお願いいたします。  次に19番、津田恵子議員。    〔19番 津田恵子君登壇〕 ◆19番(津田恵子君) 通告いたしましたとおり質問をさせていただきたいと思います。  まず、1点目は市長交際費についてです。昨年3月に厚木市長の市長交際費に関する裁判で、市長は99万円を市へ返還するようにとの判決が出ました。武蔵野市長交際費に対しても、地裁、高裁で返還せよとの判決が出ています。また、西東京市では、市民からの監査請求に対し、監査委員は19件の支出を不当と判断し、市長に返還するように求めました。  市長交際費は裁量権が大きいとはいえ、市民は厳格にその使途の透明性を求め、違法、不当な支出が見受けられたら、監査請求や裁判といった行動に出るようになってきました。  そこで以下の点についてお伺いします。1点目について、市長交際費の透明性は、市民からの信頼をかち取る一つの手段となりますが、市長交際費支出基準はあるかどうか、お伺いします。  2点目、市長交際費をインターネット上で公開してはどうでしょうか。お伺いします。  3点目、今までの支出で違法、不当、また社会通年上不適切と考えられる支出はなかったかどうか、お伺いします。  なお、お配りした資料は、志太榛原オンブズパーソンの会が、情報公開をして求めた公文書から作成したものです。平成12年度については、岩村市長時代のもので13カ月分、13年度分は桜井市長が5月に就任されてからの11カ月分、14年度は12カ月分、15年度は12月までの資料でしたので、9カ月分です。この15年度については、あと1月、2月、3月分が追加されると考えてこの表を見ていただきたいと思います。皆さんには詳細に目を通していただきたいと思います。祝儀、渉外が増加していると思われます。  次に、入札の透明性についてお伺いします。12月議会において、入札制度に関する福田議員の質問に対する市長の答弁を聞いておりまして、桜井市長は談合を容認しているのではないかという印象を受けたものですから、それは誤解である、談合防止に取り組んでおられるということを確認したいので、幾つかの質問をさせていただきたいと思います。  12月議会の市長の発言はこのようでした。「この建設・土木業界というのは談合というのはつきものなんですね。正直言って私のところへも直接、匿名ですけれども、メールが来たり電話が来たり。電話が一番わかるんですよ。声で、この人だなとわかる。そうかといって、名前を名乗らないから警察に言うわけにもいかない。これは結構あるんです。この人がとるよ、この金額でとるよと言うと、そのとおりとるんです。だけど、そうかといって警察に言うわけにいかないし、匿名で結構多く、やはりそのとおり、大体同じような数字でとるんです、その人がね。しかし、匿名の場合はどうしようもない。自宅へ電話が来ますよ。今度は、ここの工事はこの人がとるぞ。名前を言わないけど、声でわかる、だれが言っているのかというのは。それ以上聞かないですけれども、島田の恥ですから。そういろいろなことがあるものですから」、ここからなんですが、「談合は100%なくなるということは私は疑問。なくすのが一番いいんですよ。談合というよりも、これは順番といいますかね、この次はおまえだ」とここで切れているんですが、このようにあります。  市長は談合を容認されているのでしょうか。次の質問をさせていただいて確認したいと思います。1、談合防止のための対策は万全ですか。2、談合情報がもたらされたときの談合情報対応マニュアルは1994年に策定されているが、10年を経た今、改正、あるいは改善の必要性はありませんか。  この談合マニュアルの資料というものを、先ほどの市長交際費の一番裏のところにつけさせてもらいましたので、これもまた見ていただきたいと思います。  次に3点目です。猛禽類の保護対策についてです。先日の議案の上程のときですが、平成14年度に策定した田代土地利用計画は、クマタカの営巣、第2東名工事のおくれなどにより、内容を見直すことになった。平成16年度は環境影響調査を踏まえて、道路・水路建設や、自然保護対策に取り組むと言われました。自然保護対策についてということで、これを聞いて私は心が弾みました。自然保護対策についてのすばらしい答弁を期待しております。  また、2年前の3月7日、この場でクマタカの営巣を確認したことを報告しました。そして、ことし少しおくれていますが、再び営巣の気配が高まってきています。楽しみです。  そこで、猛禽類の保護対策について、次のように質問します。島田市として、猛禽類の保護に対してどのように取り組んでいるのか、それによって土地利用計画は何らかの拘束が生じるのかどうかお伺いしたいと思います。    〔19番 津田恵子君発言席へ移動〕 ○副議長(木野愼吾君) 小塩理事。    〔理事 小塩洋之君登壇〕 ◎理事兼企画部長(小塩洋之君) 津田議員の質問3点につきまして私の方から御答弁申し上げます。  まず1の(1) から(3) の御質問につきましては、関連がありますので、一括してお答えいたします。  市長交際費につきましては、1つ目に、職務と関連性の有無、2つ目に、支出先の団体等の性格、それから3つ目に支出の対象となる行事等の性格などを総合的に判断して、支出をしております。  次に、インターネット上の、これはホームページ上での公開でございますけれども、現段階では考えておりません。  それから、今までの支出につきましては、社会通年上妥当と認められる範囲内で、先に申し上げた判断によりまして支出をしております。  次に、大きな2番目の(1) の御質問にお答えをいたします。談合防止のための対策についての御質問でございますけれども、当市では入札制度の改善に積極的に取り組んでまいりました。具体的には、指名業者の事前公表の廃止、それから入札結果の公表、格付公募型一般競争入札制度の導入などを実施しております。このように、当市では入札の競争性を高め、透明性、公平性を確保するよう努めております。  次に、大きな2番目の(2) の御質問にお答えします。談合情報マニュアルにつきましては、寄せられた情報に対して、行政側としてできることは可能な限り盛り込んでおり、現在も十分機能しているために、改善の必要はないと考えております。  次に、(3) の御質問についてお答えいたします。猛禽類に対する保護についてということでございますけれども、当市といたしましては、猛禽類に限らず、それらを含めた生態系の保全という観点から、国、県の法律や条例の規定に基づき、適切な環境の保全に努めているところでございます。昨年度制定いたしました環境基本計画におきましても、開発時の環境への配慮を取り上げ、市民とのパートナーシップにより、動植物を含めた周辺環境との共生を大切に考えていくこととしております。  以上、3点について御答弁申し上げました。 ○副議長(木野愼吾君) 津田議員。 ◆19番(津田恵子君) 市長の声が聞けなくて非常に残念でした。  市長交際費について、支出基準というのはあるのかどうかというのは、いかがでしょうか。その辺、答弁がなかったように思うんです。  ここに島田市弔慰見舞金等に関する内規というのがありまして、これは秘書課の方から市長交際費についてはどのように規程がありますかということを聞きましたら、この内規があるということになっています。しかし、これは支出基準ではないんです。それで、法的根拠となる支出基準というのはつくるべきではないかと考えます。  このことに関して財政担当の部長の見解をお伺いしたいのですが、市長交際費一覧表を見ていただいたらわかるのですが、お礼、会議、会費、供物料、広告、香料、生花、賛助、祝儀、渉外、せんべつ、贈呈・贈答、負担金、見舞金等の項目があります。それぞれの項目に対して、その使途の解釈というものを教えていただければありがたいと思います。  それから、不適切な支出などはないと簡単にお答えになられました。そうであるならば、なぜインターネットで公開されないのか、最近は市長交際費というものは透明にしようということで、いろいろなまちがインターネット上で公開しています。それは当然公開基準、あるいは支出基準を明確にして公開しているものなんです。ですので、不適切な使途がないと自信を持って思われるのであるならば、ぜひともインターネット上で公開していただきたいと思います。  そのときに参考になるのが、千葉県知事や横浜市長のものがあるんですが、支出先の名前や行事名も記載されております。横浜市長は会議出席者の名前も公開されているのです。このことによって市長交際費の透明性が高まり、そして、市長に対する市民の信頼性が増すと思いますので、もう一度そのあたりをお伺いします。  それから、入札の件についてです。マニュアルは見直すつもりはないということです。12月議会での市長の発言では、この人がとるよ、この金額でというと、そのとおりになるんですというのがあります。  その発言があったんですが、市長にお伺いしたいのですが、この12月議会で発言されたのは、具体的にはどのような事業の入札だったのか、記憶にとどまっておいでならば教えていただきたいと思います。そして、名前を名乗らないので、警察に言うわけにはいかないとおっしゃっていますが、それでは、島田市公正入札調査委員会へは連絡しましたか。お尋ねします。  この資料を見ていただいたら、調査委員会へ談合情報が入り、そして調査委員会へ報告し、そのときに調査を要する、あるいは調査を要しないという判断がなされるものですから、12月議会で、幾つも談合情報が入るのですよという市長の発言があったのですが、それはそれぞれ公正入札調査委員会へ連絡したかどうかをお尋ねします。  そして、部長にお尋ねしたいのですが、担当サイドに談合情報が届いた、それも匿名である、そういう場合はどのように扱うようになっていますか。それからまたこの公正入札調査委員会はきちっと機能しているということですが、本年度どれぐらいの回数で開催されたか、そのあたりもお聞かせ願いたいと思います。  それから12月議会で福田議員が次のように質問されたんです。「指名委員会で業者を選定するに当たって、ある程度の基準を持って公明正大にやっているということでございますが、これも談合事件を防ぐための施策を打っていると思いますが」と発言されたのを受けて、今度市長はこのようにお答えになっているんです。  「それから、入札制度も建設業界のいろいろな話があるんですよ。一中をつくるときはゼネコンに対抗するためにとにかく我々、今までは要綱でジョイントは2社しかできないんで4社にしてくれと。4社は、島田市に4社建設業が、Aクラスがあるから、その4社が団結してやりたいから要綱を変えてくれということで要綱を変えた。そしたら、4社が団結しないでゼネコンと組んじゃって、こういう状態なんです。それから今度は、六合小学校をつくるときにはとにかく志太榛原にしてくれと言われた、指名を。よし、わかった、それじゃ志太榛原にしようと。そうすれば、あなたたちも入札でとりやすいからって志太榛原にした。志太榛原にしてやったら、その指名資格のある人、島田の地元の業者、指名に応じないんだよね。辞退しちゃっているんだよ」ということがあります。  この発言で一つは、一中をつくるとき、ジョイントを4社で組めるように要綱を変えてくれと依頼され、そのようにしたということですね。  もう一つは、六合小学校をつくるとき、指名の範囲を志太榛原にしてくれと言われて、よし、わかったと返事をし、その要請にこたえたということです。  この行為は、指名委員会の公正を欠くことにより、談合体質を温存することにつながるのではないかと考えましたので、次の質問をさせていただきます。  1つ目は、この一中と六小の2つについて、依頼された状況を聞かせていただきたいと思います。いつ、だれに、どこで依頼されたのか。  そして2点目は、その依頼を受けて、市長が勝手に変更することはないと思いますので、庁内ではどのような会議を行ったのか、お尋ねします。  そして3点目は、このように業者からの働きかけに応じることは、談合を助長するものではないかどうか、市長の見解を伺います。今後も働きかけがあれば応じるということですか。いかがでしょうか。  それから、猛禽類の保護対策について、環境基本計画にのっとって環境は守っていきますという漠然とした答弁でした。  では、具体的にお尋ねしたいのですが、9日の代表質問に立たれた小澤議員に対して市長は、「クマタカはなかなか厄介なもので、鳥に左右される」と発言されました。これは、田代の土地利用に関しての質問にお答えになられたのですが、一体何がどのように左右されるのか伺っておきます。  次に田代の土地利用に関して、県のワシタカ類保護対策検討委員会とは今までどのようなやりとりを行ってきたのか、日付を明示して説明をしていただきたいと思います。  そして、ワシタカ類保護対策検討委員会とのやりとりがあったにもかかわらず、クマタカの保護を無視して、計画を立てたことが失敗だったのではないのですか。お尋ねします。もし、そうであるならば、プロポーザルコンペ107万円、ワークショップ623万円の支出はむだになったのではないかと考えますので、このあたりの見解をお伺いします。 ○副議長(木野愼吾君) 桜井市長。 ◎市長(桜井勝郎君) 津田議員の再度の質問に、どうも私の声を聞きたいらしいので、交際費というのは私が使うものですから、これは理事に答弁させた方がよろしいかと思いまして、答弁させました。私も一遍津田議員の政務調査費も情報公開で調べてみたいとは思っておりますけれども。  この市長交際費というのは私の決断で決めておりません。みんな秘書課長と法令に合わせて、いろいろな会合へ出ていくときに、市長、これを持っていってくださいということで私は持っていきます。私の判断で持っていったことはございません。ただ、私がこの場合はどうするのと聞いて、これは対象になりませんということで、相当なポケットマネーを使っていることも事実でございます。  また、祝儀がふえたということを、先ほど質問がありましたけれども、平成13年度は祝儀がふえました。これは前に市長がいかにいろいろな会合に出なかったということのあらわれでございまして、私は市長になったら、市民と同じ目線で政治をやると言っております。そのためには、呼ばれる会合はすべて出ていくように心がけておりました。いろいろな料理が出ます。料理が出る以上、ただで行くわけにはいきません。これは市長として、個人としての会合に行くのではなくて、町内会だとか、いろいろスポーツ団体だとか、そういうところへ行っているんです。そのために祝儀がふえたんです。  それから、島田の活性化のためにマラソンコースを何とかやろうということで、いろいろなスポーツ団体が来ます。大学、実業団、この人たちがよく来てくれたということで、いろいろおつき合いをしております。それが島田市の活性化のためなんです。そういうために祝儀を使っております。  また、ジュース、あるいはバラワインを宣伝するために、8万円なり、10万円なりを使って、お土産だからこういうものを持っていってくださいと。そうして口コミで島田はいいところだということを宣伝するために使っているのでございまして、あなたが最初から想像力豊かに、いかにも不正をしているような質問の仕方ということは大変心外でございます。  それから、クマタカの話ですけれども、クマタカとかオオタカは、どうも議員の場合は、溶融炉だとか空港を反対するために、クマタカとかオオタカを利用しているとしか私は考えられません。クマタカ、オオタカにとってはありがた迷惑だと私は思っております。  クマタカとかオオタカは大変重要な鳥だと思っています。しかし、これは貴重な動物でございますから、要するに、クマタカとかオオタカは大事だと言っているのでございます。かわりに、そのクマタカのえさであります、クマタカの場合のえさは、大体ノネズミだとか、ウサギだとか、蛇だとかとよく聞いております。じゃ、この蛇とか、ウサギが希少動物だと、これは蛇、ウサギが大事な動物なんですよ。ですが、そのときそのときによって違うんですね。生き物はみんな同じなんです、豚も鯨も牛も。  そういうので、議員が溶融炉に大変反対して、いろいろな形で阻止しようとして、クマタカを利用しているのか、本当にクマタカを愛しているのか私にはよくわかりませんけれども、そういうふうに溶融炉に反対していながら、これは、手段はどうであれ、溶融炉の工事の土をいただくということも反対する人がなぜ溶融炉の工事の土砂をいただきに行くのか、目的は純粋かもしれません、植樹をするから。  ただ、いろいろなことをやっているのに、一々重箱の隅をつっつくようなことをして萎縮させるということは、そういう質問はいかがなものかと私は思います。あなたもそういうことをよく、議員も島田の市民でございますので、そういう大きな気持ちで、島田市の活性化のためには、みんなあうんでやっているんですよ。想像でいろいろな質問をされるということは大変心外でございます。  また、談合の問題、だれが、いつ、どこで、どうしたかということは、私は記憶にありません。しかし、議会を含め、皆さんから地元を使えといういろいろな要望があります。私もそう思います。ですから、何か工事をやるときには、できるだけ地元の業者にとっていただきたいと。  しかし、個別に頼まれてやったことは一度もありません。建設業界の申し込みで何とか志太榛原にしてくれということで、それだったらば、今回はそうしましょう、何とかジョイントを4つに組んでくれれば、島田の地元の業者がとれそうだから、やってくれと。それだったら、やりましょうということで、決して談合を助長しているようなことはございません。  また、談合情報が入りましても、私は指名委員会の委員長でも何でもありません。関与しておりません。すべてそちらで決めていることでございまして、私がそういう形でああせい、こうせいということは権限がありませんし、また私がそれに口を挟んでも私どもの指名委員会の担当者は受け付けてくれません。そういうことをよくかみしめて質問していただきたいと思います。  以上です。 ○副議長(木野愼吾君) 小塩理事。 ◎理事兼企画部長(小塩洋之君) それでは、交際費の関係でお答えしたいと思います。  まず、島田市の支出基準はないのかということですが、先ほどポイントだけについて御説明をさせていただきました。最初の答弁のとおりでございます。職務との関連性の有無、支出先の団体の性格、それから支出の対象となる行事等の性格など、総合的に判断をしております。  支出につきましては、市長から答弁がありましたように、我々は課長、私、それから市長の裁量権を逸脱しない範囲で執行しております。基本的には、市長の行政執行のため、外部との交際上必要な公の経費であることを基本として支出をしております。基本的には、市政の進展に結びつくことが期待できる場合においてのみ支出ということでございます。そういうことで、相手方と支出の内容が社会通年上妥当と認められる範囲内で、かつ必要最小限の額、そういうことを基本にして支出をしているわけでございます。  あと津田議員からたくさんの資料をいただいた中で、項目ごとの考え方ということでございますので、こういう基準に基づいてやっておりますので、ちょっと考え方だけ説明させていただきたいと思います。  まず、祝儀についてでございますけれども、これは記念式典、あるいは記念の祝賀会、大会、行事等の慶祝に関するお祝い、市長または市長が指名した者、要するに相手方から通知が来たものを基本にしたものについて、祝儀を出しております。  香料、香典だとか、生花、あるいは見舞いについては、これは言うまでもなく、そのものずばりでございます。  それから会費の関係ですが、これは地域の住民等で、市長からお話がありましたように、今までの話し合いとは随分変わっております。要するに、同じ場所へ同じ人数を集めて、事前に質問をもらって、セレモニー的という言い方は悪いですが、そういう話し合いではなくて、ずばり市長自身がその町内へ出かけていって、直に話し合う機会が非常に多くなっております。  そういう中で、地域の住民等で組織している団体が行う懇談等を目的とする会合については、開催の趣旨、それから出席者の数、日ごろの市政とのかかわり等を十分に勘案の上で、課長、私の中でこれは有益だ、交際費を支出しても問題がないと思われるものについて支出をさせていただいております。  それから渉外の関係ですが、これも先ほど市長からありました。懇談というのは、民間の有識者、あるいは各種団体との意見交換、あるいは情報収集を目的として、そういう場合に限り行うということで、非常に回数が多くなっているということはそれだけ地域の住民、あるいはお客さんと話し合う機会が多くなって、いろいろな情報交換をする機会が多くなった、意見交換をする場が多くなったというとらえ方ができるかと思います。そういうことで、これについてはあくまでも限りなく出すということでなくて、支出額については、社会通年上妥当と思われる額でやっているということでございます。  あと賛助金だとか、広告、贈呈、お礼、会議とかいろいろ出ているわけですが、これについては、市政の協力者に対して感謝というんですか、謝意をあらわす場合など、交際上支出が必要と判断した場合には出しているということでございます。  それから、インターネットの関係ですが、ホームページですか、実はもう市の情報公開条例が整備されておりまして何も問題ない。問題ないから出せばいいじゃないかという御質問なんですが、あえて、やっぱり個人情報に対する、プライバシーの保護の問題というんですか、配慮もある程度は必要だと。  とにかく満遍なくすべて出せばいいということではなくて、公開を求める方には、我々もすべてを、何一つ隠さず出しますので、それは公開条例の中で請求手続をしていただければ、公開をしていくということですので、今の時点でホームページで公開する考えはありませんし、今たまたま横浜とかそういう例が出ましたが、県下でもまだホームページで公開しているところはなかろうかと思います。  以上が交際費の関係で、あと猛禽類の関係ですが、県の例のワシタカ類保護対策検討委員会に事情説明はどうされたかということで、言われる部分が確かにあります。最初のボタンのかけ違うというんですか、若干食い違いがあります。  今までに、平成14年8月7日、それから15年1月15日、5月27日の3回、そこの場で田代地区の土地利用についてお話をしましたけれども、なかなか接点がなかったというのが実情です。  そういうことで、そういう反省を踏まえて、今回庁内に作業部会を設置しております。その作業部会の中に、地元の猛禽類に精通した自然保護団体の代表者にも参加をいただいております。  そういうことで、そういう方々の意見も聞く中で、構想内容の一部見直しをやっていますし、また業者の方へ環境影響調査を今、実施中であります。今月末には大体まとまりますので、そういうものを全部含めて、改めて県のワシタカ類保護対策検討委員会へ諮って、お互いにいい形で環境保護についてできるような形で進めていくということでございますので、平成16年度については、また予算の中でも経費を載せてありますので、そういう準備を進めていくつもりでございます。  以上です。 ○副議長(木野愼吾君) 松浦総務部長。 ◎総務部長(松浦正博君) 入札についての御質問にお答えいたします。  まず、匿名情報の取り扱いについてどうなのかという御質問がありました。現在の談合情報対応マニュアルにおきましては、情報の提供者の身元、あるいは氏名等を確認して、あるいはどのような工事入札事案に対しての情報か、その辺の確認をした上で、そういうことが確かに確認できれば、これを公正入札調査委員会の方に上げていくことになっております。  次に、この委員会の開催状況でありますが、平成14年度は1件ございました。これにつきましては、物品の購入で被服の、春夏用の防災服の購入に関してのものでありますが、これについて問屋さんの方から納入拒否に遭ったという応札業者からの連絡がありましたので、これについては、公正入札調査委員会を、1回ですが開催しております。  それから、今年度平成15年度ですが、2件ございました。1件は、先ほど申し上げました物品購入同様の、長そでシャツとスラックスの関係のものです。内容的には同じようなもので、納入業者が決まっているから、仮にとっても納入はできませんよというような問屋さんからの連絡も入ったということで開いております。  これも1回で、いずれも公正取引委員会へ報告しておりまして、この件につきましては、後日総務課長が名古屋の公正取引委員会事務総局中部事務所というところへ出向いて、説明もしてきております。これについては、公正取引委員会の方から見解が示されておりまして、被服に関する談合情報については、代理店制度が存在していても違法とは思われないという見解が示されております。  もう一件は河川工事であります。これについてある人からの情報がございましたので、これについては、公正入札調査委員会を開催して、情報の提供者、あるいはそこの指名した業者全社の聞き取り調査をしております。その上で入札をしましたが、この入札については不調に終わっておりますので、後日業者の入れかえをして、再度入札を行っているところであります。  それからもう一点、学校校舎の改築について指名委員会で議論をしたかということでありますが、いずれも指名委員会で議論をしておりまして、そのような幾つかの組み合わせをするということは、競争性が増すということも含めて、そのような結果として指名をしているわけであります。  以上です。 ○副議長(木野愼吾君) 津田議員。 ◆19番(津田恵子君) 市長に熱弁を振るっていただきまして、ありがとうございます。  市長交際費、市長が私の政務調査費を情報公開してみたいとおっしゃってくださって、関心を示していただいてありがとうございます。情報公開していただかなくても、私のホームページ上に前年度の分はきちっと公開してありますので、どうぞのぞいてみてください。市長も言われて熱を上げるぐらいなら、ぜひとも公開されたらいいのではないかと思います。  それから、この市長交際費については、私が疑惑があるとかそのようなことは何も言っていないんですが、皆さんに見ていただいて、市民の皆さんが監査請求をされるかもしれません。また、それが不服なら、裁判になるかもしれません。あるいは、市長はよくやってくださっているなということで、好意的に受けとめられるかもしれません。それは、市民の行動にゆだねたいと思います。
     それから、入札の透明性、談合防止についてなんですが、松浦部長が答えてくださったように、担当サイドでは本当に慎重に取り組んでおられるというのを私は感じています。そこで、市長が議場であのような発言をされると、何だか職員の方もかわいそうになってくるぐらい、なあなあで物事をやっていくのではないかという心配が出てくるものですから、今回質問させていただきました。  それで市長、お答えいただかなかったのですが、電話がかかったり、あるいはメールで談合があると言われ、それをだれが言っているかというのもわかっている、あるいは後になって工事もそこであったというのがわかっているというような状況の中で、市長としては、その談合を担当の方へ届けたのかどうか、ここがお返事いただけなかったものですから、それはいかがですか。  それから、談合については、談合といいましても、これは私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律というもので、これに違反するということで、3年以下の懲役、または500万円以下の罰金に処せられるということになっています。  そこで、市長にお尋ねしたいんですが、談合は犯罪であるということは市長も御承知だと思いますが、匿名の通報であっても、その入札が特定される以上、島田市公正入札調査委員会へその情報を報告する義務が市長にあるとお考えなのか、匿名であるならば、自分の胸の中におさめておいてもいいとお考えなのか、そこをお尋ねします。  それから、入札執行後、その情報どおりであったならば、調査をするかどうかというところなんです。ここで、このフローを見直すべきではないかというのが私の提案なのです。  皆さんに見ていただきたいのが、入札のこの図の中の、左の下の方に1)と書いてあります。それから、真ん中よりちょっと上のところに、2)と書いてあります。これは私が記入したものです。  例えば、匿名で談合情報が来たと。そして、いろいろ調べたけれども、匿名であるし、調査はできないということで、調査をしないというところに行ったとします。そして、入札が執行されました。執行された後、やはりその情報は匿名であるけれども、事実としてはその情報どおりであったというときに、ここではもう既に契約に流れていっているものですから、私はここからこの入札執行後の、2)と書いてある、そこへ流れが行くという手続が必要ではないかと思うのですが、そのあたりを改善される意思があるかどうかをお尋ねしたいと思います。  そして、談合情報についてなんですけれども、市長、刑事訴訟法というのがあるのは御存じだと思うんですが、ここの刑事訴訟法の239条に、「何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる」。これは犯罪があるなと思えば、例えば談合があるなと思えば、告発することができるというのがあります。  その2項なんですけれども、「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない」。  市長はこの公吏に当たるのではないかと思うんですが、犯罪があると思料する、犯罪があるのではないかなと思ったときは、告発しなければならないと義務づけられているのです。  桜井市長は、いろいろな情報が入ってくるけれども、この告発まではいかなくても、調査をするというところの義務を怠っているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。  また、この刑事訴訟法の239条の第2項というのは私はそのように解釈しますが、市長はどのように解釈しておられるのかお聞きしたいと思います。  もう一度念を押したいと思います。匿名であれ、情報が市長の耳に入った場合、今後は島田市公正入札調査委員会へ、かけるか、それ以前の情報があったというところを担当のところへ届けるかどうか、そのあたりをもう一度確認したいと思います。  それから、猛禽類の保護対策についてです。まあ、市長も言いたいことをよう言うてくれはったなという感じですが、一々言いたくはないものですから、まあ、どうぞ環境に対して言っていただいたらいいと思います。  それから、私に対する批判、この議場の中で市長はよく議員に対してさまざまな批判をされます。ありがたく受け取っておきます。  猛禽類の保護対策について、私は県のワシタカ類保護対策検討委員会のやりとりというのを詳しく調べましたら、相当早い段階でこの委員会からさまざまな、クレームではないんですけれども、意見が出ていたんです。  まず、平成14年8月7日ですね。ここでは、島田市がどのような計画をしているんですかというのに対して、農業公園をベースにしながら、焼却場の温熱利用を考えているというように答えておられます。  それに対して、クマタカ、オオタカの生息を考慮した計画にしてほしい、あるいは検討会、これは道路公団の環境調査検討委員会ですが、これが残した沢や残地林は自然性が高いので、計画の中に積極的に取り組んでもらいたい。あるいは、自然環境を主体として考えてもらいたい。そうすれば、クマタカのえさ場や自然復元などの考え方も出てくる。あるいは、南斜面の谷地形は他の生物にとっても重要であり、クマタカにとっても重要と思われる。その重要さと、センターゾーンの配置計画、陸上トラックやセンター施設は相入れないと思う。クマタカの生息、生態系の豊かさということを考えて、センターゾーンなどの計画を見直してほしい。あるいは、クマタカの影響を配慮した計画にしてほしい。クマタカと共存できる計画にしてほしい。これ、市長、私が言っているんではないんですよ。県のワシタカ類保護対策検討委員会の複数の委員の方々がおっしゃっているということです。  それで、こういった流れをずっと詳細に調べていきましたら、本当に県のワシタカ類保護対策検討委員会からのちょっとした意見というものが出ているにもかかわらず、どんどんとクマタカを無視してきたように私には思われます。  1月15日、そこでは再度ワシタカ類保護対策検討委員会へ市の計画を持っていったところが、同委員会としては、固まったものについては意見も何も言えないというように指摘されています。クマタカの考慮をしていないのかという発言があり、市の方は構想段階ではわかりませんでしたと答えておられます。じゃ、わかった段階で、なぜ組み込まないのかというような意見も出ています。  ですので、今回再度自然保護で見直していただけるならば、きちっとワシタカ類保護対策検討委員会の委員と連携をしていくということを確約していただきたいと思います。そのあたり1点目としてお尋ねします。  今クマタカが営巣しそうだと私、申したのですけれども、道路公団の調査というのが、3月6日で契約が切れたと思うのですが、そのことを確認しておられますか。今後、それでは島田市、あるいは衛生消防組合等でモニタリングをするのかどうか。衛生消防組合の場合は、差しさわりのない程度で答弁をいただけたらなと思います。  その次に、代表質問で、小澤議員の質問に対して市長は、田代で温泉を掘るとおっしゃいました。温度が低くても、溶融炉の熱で温めるとおっしゃいました。  しかし、溶融炉の熱というのは余らないのではないかというような話も聞いているんですが、そのあたり、本当に余るのか、もし余らないとしたら、それをとることによって、溶融炉に電気料等の負担がかかるのか、一体事実はどうなっているのか、お尋ねしたいと思います。  これは熱を提供しようとしている島田市・北榛原地区衛生消防組合の桜井勝郎管理者と、熱を受けようとしている島田市の桜井市長の答弁をいただきたいと思います。管理者としては差しさわりのない程度でお答えをいただきたいと思います。  最後に、市長にけんかを売っておいて、提案というのは何ということだと言われるかもしれませんけれども、田代の問題で一つ提案をしたいと思います。  これは3月5日の資料なんですけれども、県は地域自然環境保全事業というものを、環境総室環境政策室で取り組んでいると。これは、生物の多様性や生態系の影響が懸念されている現在、平成14年度3月に新・生物多様性国家戦略の策定や、14年12月の自然再生推進法の成立、生物多様性の観点に立った自然環境の保全の重要性が増していると。また、平成15年7月、去年の7月、環境保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律が制定されるなど、環境教育、環境学習の推進と実践の場の確保が社会的要請となっている。これを受けて、県は榛原の切山に25ヘクタール買うそうです、これはオオタカの保全だと思うんですが。  そこで市長に、こういうような位置づけがあるならば、田代も県に買ってもらったらどうでしょうか。市長、むくれていないで真剣に考えていただきたいんですけれども、例えば、県の持っている大津の土地と取引をするとかして、空港の方はオオタカですが、田代の方はクマタカもオオタカも、ハイタカかな、何かもいますので、そういう猛禽類のサンクチュアリー的な形で、県としてきちっと保全をするという働きかけに持っていってもらえないかという、もらえないかといって、それは話をはい、そうですかと聞くわけにはいかないでしょうけれども、少し情報を集めていただきたいなと思います。そして、そうなれば、県の大津のあの土地も有効に活用ができるのではないかと思いますので、一応提案として申しておきます。 ○副議長(木野愼吾君) 桜井市長。 ◎市長(桜井勝郎君) 津田議員の、質問の交際費の質問ですけれども、どうも矛盾しているところがあります。といいますのは、インターネットで公開しろと言われていますけれども、議員は、住基登録とかいろいろなプライバシーを保護しろ、とにかく個人情報が漏れるので大事にしろ、保護しろと言いながら、今度は市長交際費の場合は相手があるんですね、使う相手が。  これは団体ばっかりじゃないですね。個人の場合もあるんです。これは島田市を活性化するために、内緒の会合もあるんです、これは相手の名前を挙げてはいけない場合も。これは、個人情報の開示って、要するに、行政のいろいろな情報の開示は、特定の人が来て、そして開示せよと言うから、特定の人しかわからないけれども、インターネットの場合は、すべての人がそこへセットすれば、みんな見られるんです、一般の人、みんな見られちゃう。相手に迷惑がかかる場合があるんです、インターネット、そこだけ消すというわけにいかない。  ですから、そういうことで、すべての情報を開示しているんですから、インターネットで開示しろなんていうのは、既に要求されれば、すべて開示しているんですから、それで十分いいと私は思います。  それから、オオタカ、クマタカの話ですけれども、これは空港もそうですけれども、かえって空港の工事をやったら、オオタカはふえているんですよ。オオタカは、カラスとかヤマバトを食べるらしいですけれども、カラスもヤマバトもオオタカが食べる分なら別にどうということはないらしいけれども、工事をやってふえて、今はカラスもヤマバトもいないらしいですけれども、聞くところによると。確かに、カラスのように上空を回っています、工事中に。しかし、営巣したら、やかましいというわけで、これは田代もそうです。4月か5月から8月ごろまで、卵を産んだ後、工事を中止しているんです。  しかし、今度はクマタカも、工事中にクマタカが卵を産んで、それで卵を産んだのがわかったから工事をやめちゃっているんです。今度はオオタカがいるんです。  だから、どこに影響があるんだか、それはかえって工事をやっていた方がいいじゃないかということになるんです、説に。ですから、工事をやめちゃう。だから、あそこを、田代を造成して、空間ができたものですから、クマタカの場合は、蛇だとかノネズミを見つけるのにかえって見つけやすいと私は思っている。だから、クマタカにとっては大変喜ばしいことじゃないかと私は思っているんです、津田議員は逆の考えかもしれませんけれども。  これだけ津田議員にクマタカ、オオタカを大事にされて、こんな幸せなクマタカ、オオタカはありません。私はほかの生き物も大事だと思っていますけれども。  ですから、そういう開発と環境というのはある面では矛盾するし、いろいろな島田市の活性化のためには多少環境が影響することはあるんです、自然環境が多少。それは極力抑えなければいけないとは思っています。しかし、どうしても市民生活において快適な生活をさせるには、ある程度森林を伐採しなければできない場合もあるんです。できるだけしたくはないですよ、これは。空港でもそうです。この周辺の活性化のために、どうしても重要となれば、やはり山林を伐採して、山をつぶさざるを得ないんです。  ですから、そういうことをよく念頭に置いて、ただ、反対のための反対をするのは大いに結構。ここは、議員の皆さんは、自由に物を言えるんです。私の方は制約があるみたいですけれども、言論の自由があるから、大いに言って結構。先ほどもけんかを売っていると本人は言っていますから、私はそれを買ってやろうじゃないかということで、今興奮してお話をさせていただいているんです。  ですから、何かやれば一々けちをつけるというのはまことに、それぞれ議員の考え方がありますから、仕方がないですけれども、想像で物を言ってもらいたくないです。  そして、談合の話も、私は確かに電話を聞いて、この人はああ、この人だなというのはいろいろ想像がつきます。しかし、録音しているわけではないし、音声の、要するにその人の声紋をとっておいて、その声紋を合わせるということは不可能なんです。ですから、一々こういうことがあったということは、担当には報告していますけれども、それ以上のことはできないんです。  じゃ、何ができるかといったら、私ができることは、そういう情報が入ったときには、予定価格を思い切って下げるんです。不調に終わらせてもいいと思って下げるんです。私ができるのはそれぐらいのことなんです、そういう情報が入ったときに。  そういうことで、私は別に談合を奨励しているわけではありません。それは、談合は順番だとかいろいろあるかもしれない。しかし、私はそれを認めているわけじゃない。私があのときに言ったのは、そういうことを聞いていますということなんです。そういうことがあるみたいですよということなんです。それはよくないことなんです。  しかし、建設業者は建設業者なりに、いろいろな形で生活がかかっているし、社員もいるし、会社をつぶすわけにはいかないんだから、みんな必死なんです。  ですから、議員の皆さんもそういうことも考慮に入れてやっていただかないと、ただ、あれが悪い、これが悪いと重箱の隅をつついて、何にもできなくしちゃったら、人間関係は悪くなっちゃって、皆さん、この島田市に住んでいて何にもおもしろくなくなってしまいますよ。  そういうことを考えて、議員は島田市の議員でしょう。島田の活性化のことを考えて、いろいろ質問した方がよろしいかと私は思います。あれがだめだ、これがだめだと言う前に、けちをつける前に、いろいろなことで、こういうことを大いにやったらどうだ、こういうことはやったらどうだと言って、皆さんから提言するのが一番一般質問に合っていると私は思います。  それは、予算の執行についてやましいところがあったら、大いにそれを追及するのも結構。しかし、そういう形で、純粋な気持ちでやっておりますから。  別にこれは燃えて言っているだけのことでございますので、もう少しで終わりますので、ですから、議員はけんかを売っているらしいけれども、私はそれを受けますけれども、そういうことで、ぜひとも御理解のほどをよろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(木野愼吾君) 大石収入役。 ◎収入役(大石重範君) 私が答えるのも筋違いかもしれませんけれども、公正入札取引委員会の方の委員長をやっておりますので、本件につきましては、このマニュアルどおり厳密に執行しております。また、これまでやった中で、談合情報どおりの落札結果はございません。そういう意味も含めて、このマニュアルを直接見直すという必要はないと思っておりますが、先ほど申し上げましたとおり、結果が談合情報どおりであれば、当然その入札は一たん無効にして、再度調査をいたしておりますし、過去になかったと思いますけれども、やっていくつもりであります。また、その形でのマニュアルの見直しが必要であれば、それは別に全然支障のないことだと思っております。  それから、先ほど市長の方もあれだったですけれども、市長がおっしゃったのは一般論でございまして、入札等に対して市長は権限を持っておりません。ここは私ども、厳密に線を引いております。  先ほど津田議員が問題にされておりました内容につきまして、当然市長の権限として入札の範囲に対して市長の希望、希望というか、思いですね、地元の業者を優先させたいということについては、何ら問題ないと思っておりますので、当時私が委員長をやっておりましたので、その段階で入札の委員会を開きまして、厳密に検討して、さっき市長が申し上げたような結論を出しました。  なお、この2件につきましては、制限つき一般競争入札でございまして、こちらが指名して、その業者がどうだというようなことで決定するものではございませんので、そういう意味で、この件については、市長がおっしゃったのは、私どもとしては一般論としてとらえておりますので、この件で先ほど申し上げましたような刑事訴訟法にかかわるような瑕疵行為はなかったと思っております。  以上でございます。 ○副議長(木野愼吾君) 小塩理事。 ◎理事兼企画部長(小塩洋之君) 2点御質問にお答えしたいと思います。まず、県ワシタカ類保護対策検討委員会への審議依頼でございますけれども、今までの経過、3回の内容は十分承知しております。そういう中の、反省の中で、今回もう一度原点に戻ってやろうということで、先ほど説明したとおりです。役所の中に作業部会をつくりました。それから、猛禽類に精通した自然保護団体代表者、これは御存じのように環境広場、あるいはクマタカクラブ、大井川クラブ、そういう方々の代表にも入っていただいて、御意見を伺うようになっています。  それから今、業者の方へも環境影響調査を依頼しております。これが3月末にまとまりますので、それらをもとにして改めてもう一度県の方へ、審議会へかけていくと。そういうことで、平成16年度には、そういう予算も上げてありますので、そういう方向が出たところで、また審議会へ、理解をしてもらうように、お願いをしていきたいと思っております。  それから、モニタリングの関係ですが、市独自で行うかということですが、当面、今、田代の第2東名の関係の工事がおくれ、遅延ということもあって、引き続きまだずっと行われるようでございます。そういうことで、その環境影響調査の結果を参考にしていく考えでございますので、市としてはそれを参考にするということで、市独自での調査は予定しておりません。  以上でございます。 ○副議長(木野愼吾君) 大石収入役。 ◎収入役(大石重範君) プロジェクトを見直すのも私が中心でやっているものですから、温熱利用につきましては、今、津田議員の御指摘にありましたとおりの、熱量については非常に不安定なものは現段階ではございます。これは2炉とも完全燃焼していけば、その辺は可能にはなるかと思いますが、そういう意味で、カロリーについては若干問題があります。  ただ、温泉の掘削につきましては、これは地元の要望でもあり、温水が出れば、それはそれで熱は要りませんけれども、そこでどういう状況になるか、これはまだ調査をやってみないとわかりませんので、現段階では、その辺の点については不明でございますので、それにつきましては、また情報等いろいろな形でお話ししていけると思いますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ○副議長(木野愼吾君) 暫時休憩いたします。再開は3時です。       休憩 午後2時52分 ───────────────────       再開 午後3時00分 ○副議長(木野愼吾君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  一般質問を続けます。  6番 佐野義晴議員。    〔6番 佐野義晴男君登壇〕 ◆6番(佐野義晴君) それでは、通告に従いまして、介護保険制度について質問をいたします。  介護保険制度は2000年4月より導入され、高齢者介護のあり方は国や自治体による措置としての福祉サービスから、利用者の意思に基づくサービスの選択と市場原理を組み入れた介護サービスへと移行してまいりました。地方地自体が国の機関から独立し、みずから目的を持ち、みずからの意思によって独自の政策が行われるようになってまいりました。  言いかえれば、現在の介護保険制度は市町村がその独自性を発揮できるように裁量権がゆだねられ、居住する地域によって介護サービスの量や質に地域差が生まれる地方自治を体現した地域保険制度ではないでしょうか。  いずれにしても当保険制度は導入より期間が浅いため、まだまだ問題は増加傾向にあると思います。その主な問題点としましては、保険料、要介護認定システム、区分支給限度基準額、民間事業者の参入により介護サービスの質よりも経済効率重視の傾向、または保険者間の地域間格差の拡大が考えられます。  介護保険にかかわる費用は利用者の負担と国等の税金で半分ずつ賄われることになっております。高齢化の進展に伴い、今後利用者の増加とともに保険料や利用者の負担もますます増大することが予測されます。  第2号保険者の負担についても、社会保険加入者、国民健康保険加入者を問わず、保険者、被保険者とも、ともに大きな負担となってきたと聞いております。  そこでまず(1) の介護保険料について質問をいたします。島田市の介護保険料は、月額2,700円は周知のとおりです。ちなみに、全国の平均は3,251円、静岡県の平均は2,932円で、最高は引佐町の3,700円、最低は中川根町の2,400円です。また、国内での最高は5,942円、最低は1,783円とその格差は実に3.3倍になっております。  しかし、保険料算定にかかわる事業形態のデータを分析しますと、人口比率に対する施設数、介護の認定率、介護のサービスメニューや利用料金などに差が生じております。保険料は、必ずしも安いからいいとも限らないし、いくら安くても十分な介護サービスが受けられなければ意味がないと思います。  1)の質問として、保険料2,700円はサービス内容と対比した場合、適切か否か見解を伺います。  2)として、老後の安心確保をさらに強固にし、より充実したサービスを選択できるように、例えば、国民年金には上乗せ制度として任意の国民年金基金制度があります。そこで介護保険料でも、同様な方法により保険料の二階建て制度を確立して、サービスの充実を図るとか、さらに収入の安定確保のため、リバースモーゲージを活用した地域付加サービスができないものか伺います。  3)として、国の指針に基づく保険料率の区分は、第1段階から第5段階まで5段階になっております。第3段階を基準に、上下とも均等に25%ずつの差があります。第1号保険者が納めることになっている保険料の収納状況及び島田市として当制度の安定維持を図る上で所得水準と保険料額のバランスをどのようにとっていくのか考えを伺います。  続いて、(2) としまして、利用者は必要に応じ、みずからの意思でサービスを提供する事業所の選択が可能でありますが、満足度についてはいささか疑問が残ります。現実、サービス業者の適切な選択方法についてどのように考えているのか伺います。また、サービスの顧客満足度を高めるために、サービス提供業者をチェックする機関として、第三者機関の活用について考え方を伺います。  (3) の質問をいたします。ヨーロッパでは高齢化社会は、イギリスでは47年、フランスに至っては115年かかったと言われますが、我が国におきましては、わずか24年で到達し、今後100年先まで高齢化は進むことが予測されております。  以上からして、介護保険制度は世紀を越えたテーマであり、共助の理念のもとに世代間で介護及びその費用を負担することは、国民の義務としてその意義を理解してもらうために、介護保険制度を教育カリキュラムに組み入れ、将来に向けて意識形成ができる土台づくりの必要性を感じております。  そこで質問ですが、現在学校教育の場で介護保険制度についてどのような指導をしているのか、また今後の方向性と必要性について見解を伺います。  (4) の質問です。冒頭申し上げましたとおり、介護保険制度は地域保険制度と置きかえられるほど地域性が強く、我々市民としても積極的に取り組む問題であり、そして地域の独自性を発揮する必要を感じております。  そこで、以下3点について質問をいたします。1)としまして、地域企業で新たな組織をつくり、それぞれ組織の営業等の職員が高齢者、要介護者の生活、健康状態を確認し、異常があった場合に、速やかに当局に届ける制度、これは仮称ですけれども、市民による地域見張り番制度の発足ができないものか伺います。  2)として、金谷町では平成7年から平成12年までまちぐるみボランティアを目指すことを目標に、福祉サービス銀行、言いかえれば、サービスの預託事業を運営してきましたが、介護保険制度が始まり、その方向性は見直されてきましたが、本市としてこのような事業の導入についての考え方を伺います。  3)としまして、現在の介護保険制度では要介護者に対して、介護にかかるサービスのみを供給しておりますが、在宅介護の普及促進の意味からして、介護労働者に対する現金給付、または両者の併用も含めた新たな制度を創設し、地域の活性化を促すことができないか伺います。  以上で、壇上での質問は終わりとします。    〔6番 佐野義晴君発言席へ移動〕 ○副議長(木野愼吾君) 桜井市長。    〔市長 桜井勝郎君登壇〕 ◎市長(桜井勝郎君) 佐野議員の大きい1の(1) の1)からお答えいたします。  介護保険料はその市町村での3年間の介護保険サービス利用料の見込みと、65歳以上の被保険者の人数、所得分布の見込みを推計して算出されています。この推計では、介護保険法に掲げているサービスメニューの利用を想定しており、島田市での給付と負担のバランスからこの金額を算定したものでありまして、適正と考えております。  次に(1) の2)、現行の介護保険制度は保険給付の中で、特に希望する者だけが保険料を追加負担して、より手厚いサービスを受ける制度になってはいません。また、リバースモーゲージは、所有する不動産を担保にして、毎月の生活費の貸し付けを受けるものですので、この制度を介護付加サービスに直接結びつけることには無理があると考えます。  次に3)、本年度の第5期、12月納期分までの収納状況は、特別徴収では全額を納入いただいておりますが、普通徴収では収納率は93.5%となっております。滞納繰越分の収納率は33.7%で、全体で98.5%の収納率となっています。  一方、特別徴収対象者数は全体の88.6%に当たる1万4,050人、普通徴収対象者数は11.4%に当たる1,815人であり、このうち保険料未納者は256人となっています。保険料未納者に対しては、文書での督促や電話による一斉催告、随時の個別訪問を実施して、収納率の向上に努めております。  次に、(2) の質問についてお答えします。本市ではサービスマップを作成して、サービスメニューや事業者の情報をお知らせするとともに、介護保険課や在宅介護支援センターなどで情報提供を行っています。
     また、新たな取り組みとして、昨年12月からホームページを活用して、事業者のサービスあき状況の公開を開始しており、今後さらに掲載内容の充実を図ることとしております。  事業者のサービスについては、これまでにも第三者評価の研究や取り組みが行われておりますが、現在国において利用者の立場に立った適切な情報開示制度について調査研究しておりますので、本市においてもその研究成果を活用していきたいと考えております。  次に(3) についてお答えします。中学校社会科の3年生の公民の学習で、少子高齢化社会における社会保障制度の一環として、介護保険制度についてその意義と必要性を指導しています。  日本の社会は、2020年に人口の約4分の1が65歳以上になると予測されているだけに、高齢化社会と社会保障について考える学習は、今後も特に大事なことだと考えております。  次に(4) の1)の御質問にお答えします。地域においてお互いに声をかけ合い、交流していくことの重要性が今改めて問われています。  このような観点から、市では住みなれた地域で生き生きと安心して暮らせるまちづくりを第3次島田市高齢者保健福祉計画に掲げ、介護予防、地域支え合い事業を中心とした見守り事業を展開しています。  具体的には、ひとり暮らしの高齢者を対象とした緊急時の迅速な初動を図る緊急通報システム事業や、安否確認のための配食サービス事業、在宅介護支援センターに委託し、定期的に実施している高齢者宅訪問事業などがその代表的なものとして挙げられます。また、民生委員や老人クラブの皆さんによるひとり暮らし高齢者宅への訪問などの見守りも行われています。  今後につきましても、行政としてこれら事業のさらなる充実、活用に努め、高齢者の見守りをサポートしてまいりたいと考えております。  次に、(4) の2)、金谷町の福祉サービス銀行は、社会福祉協議会が実施機関となって、在宅福祉を中心とする福祉ボランティア活動を推進するため、平成7年10月から実施されています。  しかし、介護保険制度施行後は、専門職からのサービスを望む声などがあり、表彰の制度を残すものの、今月末をもって廃止すると聞いております。したがいまして、島田市において新たにこうした取り組みを起こすことは考えておりません。  次に、(4) の3)、介護保険制度創設の際の国の検討において、家族介護に着目した現金給付の是非が議論されたと聞いております。  しかし、現行の制度は、サービスの現物給付中心型の給付方法が採用されており、一部の償還払いによるものを除いて、市独自に現金給付によって介護サービスを提供することはありません。  地域の活性化の側面から見ましても、介護保険制度の普及は、介護サービスに関係する新たな事業を起こし、雇用の創出に寄与しています。また、介護サービス事業者への介護報酬の支払いを通じて、新たな地域経済活性化も生まれています。  しかし、何よりもこの制度によって介護を必要としている高齢者やその家族の日常生活がより豊かで生き生きとしたものになることが、ひいては地域の活性化にも通じてくるものと考えております。  以上、御答弁申し上げました。なお、再質問については、担当部長から答弁させる場合がありますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(木野愼吾君) 佐野議員。 ◆6番(佐野義晴君) それでは、再質問をさせていただきます。  今大きな、(1) の1)につきましては、私自身も多少勉強する中で、保険料については一定の評価ができるかなと、そんなふうに考えております。  一例ではございますけれども、過日川根町から要介護の認定者を抱えて本市に転入された知人の話ですが、島田の方がたくさん補助があってありがたい、来てよかった、そんなことを言っておりました。  しかし反面、市民から御指摘を受けることもまた事実でございます。その反面というのは、高度の要介護者を抱える知人が、近所の手前、それとか支払い金額を考慮して、在宅看護の道を選択しましたが、毎月の高額の支払い金額に苦慮しているということを聞いております。その知人が、区分支給限度基準額をどの程度理解していたか、私にはわかりませんけれども、当事者として見れば、支払い金額の結果のみの判断であります。  それで、このような場合、先ほど私は質問いたしましたけれども、任意加入の保険制度の必要性を通じて、このような場合に対応したらどうかと、そのように考えております。  なお、リバースモーゲージ制度につきましては、今、市長から福祉の分野というようなことを承りました。そして、これは昨年3月、厚労省の要綱もまとまりました。さらには私、議会に入る前、資料を見ますと、平成14年度、そして、さらには昨年9月の議会におきまして、リバースモーゲージについて先輩議員が必要性を切に説いております。  その際、当局は、その2つの回答に対しまして、前向きにこの事業を進めていきたい、それとか、事業の主体となる社会福祉協議会を全面的に支援したいと回答しております。  そういうことで、今、市長の回答からでは、現在の進捗状況は見えません。ただし、そのように2回前向きな回答をなさっている関係上、現在の進捗状況並びに具体的な対応についてお伺いしたいと思います。  次に、3)についてですけれども、本市の保険料区分によれば、平成14年度3月現在で、第1段階は0.5%、これは72人いると思います。第2段階は20.1%、第3段階では51.4%、第4段階では18.6%、第5段階では9.4%です。この数値を全国並びに県の構成表と比較した場合、島田の場合は、1と2と5が低く、3と4の高いことが読みとれます。  そこで、次回の保険料見直しは2006年に計画されておりますが、安定的な財政維持を図るため、次回の保険料に合わせて、具体的な対策を考えているかということを伺ってみたいと思います。  そして、(2) の再質問でございますけれども、これも第三者機関等につきましては、昨日の一般質問でもありました。そして、平成15年度3月の島田市の介護サービスマップによれば、島田市及びこの近郊の市町村に介護内容別指定業者数は、在宅サービス業者が136、そして、施設サービス業者は45の業者があります。今申し上げた数字は、1つの業者が複数の事業を行っているので、重複はいたしておりますが、こんなにもたくさんある業者の中から、納得のいく選択はなかなか容易にできないと思います。  保険制度におきましては、本市は保険者として制度の運用を行っておりますが、実際にサービスを提供するのは、大半が民間のサービス業者であります。したがって、サービス業者のサービスのレベルは本市の介護サービスのレベルと判断され、業者の対応に対しましては、これもやはり行政当局としても責務があるのではないか、そのような考えを持っています。  また、ある介護者がこんなことを言っておりました。あっちの施設に世話になった方がよかった。この言葉の意味は、当初は、最初は何もわからないので、言われるままに流れに沿った選択で、時間の経過とともに、サービスの内容を比較した言葉だと私は思います。  利用者の必要とする情報は、詳しい介護サービスの内容、サービスにかかわる利用料に関すること、そしてサービス提供事業者の評価は、ほかと比較してどうなのかということだと思います。  現状は、ケアマネジャーを含め、大半が民間業者主導型の選択になり、経済効率を重視した適切性に欠ける誘導も考えられます。しかし、昨今の情勢を考えた場合には、すべてを行政指導に望むことは困難なことが予想されます。  そこで、何度も申します、満足度の高い業者の選択に当たり、第三者機関、具体的には民間の専門業者をセットすることで、事業所評価といった情報、利用者の判断が容易になるばかりか、評価される事業所、そして利用者としても判断が容易になるのではないかと。その結果、評価される事業所、行政当局としても、ともに改善される方向で努力するのではないか、そのように考えております。  また、本来介護市場そのものが、市場原理を組み入れたものであり、そうあるべきだと私は思います。  そこで、再度の質問をいたしますけれども、現在島田市にそのような機関、または事業所が存在するのか、また、もしないようでしたら、情報や知識の共有化を図り、新たな介護市場を育成させ、情報関連企業の振興につながり、それは最終的には経済効果の向上が期待できると私は思います。  (3) の質問に対しまして、市長は中学の公民という言葉をお使いになったと思いますけれども、中学の学習指導要領によれば、介護保険制度は一部公民方面ということで授業をしているようですけれども、授業の内容は、先生方にその裁量が任されているところが大きいと思います。  そこで、私は自分の考え方を、漢詩を引用いたしまして発表してみます。世に伯楽ありて千里の馬あり。千里の馬は常にあれど伯楽は常にあらず。  先生方にもぜひ頑張っていただきたいと。それで、この件に関して教育長から、私に対して漢詩で返されると、次の漢詩を考えてありませんから、回答は必要ありません。  次に、(4) の1)の再質問でございますけれども、これは地域見張り番ということで、一部それに近いものはあろうかと思います。これは新聞で見ましたけれども、近ごろ隣のまちの藤枝市では、郵便局と業務委託契約を結び、そのような事業を行っているようです。  しかし、このことは、我々島田市におきましても、子供110番制度もありますし、特別に新たな組織をつくることでもなく、今まである組織をより拡大化させたらどうかという提案でございます。そして、郵便局はもとより、新聞配達、宅配業者、電力検針者、銀行等、その他あらゆる既成の団体に働きかけ、もし御協力をいただけるなら、特別新たな組織をつくる必要もなく、行政側にとっても手早く、しかも投資金額が少なく、安心を確保できる有効な手段だと判断いたします。  よくテレビのコマーシャルで、地球にやさしいとか、環境にやさしいという言葉を耳にしますけれども、その社会的な貢献度は我々にとってはなかなか具体的には見えてきません。しかし、このような制度が確立されれば、我々市民にでも、その貢献度を容易に判断できるのではないかと。そして、これにより地域の話題性が高まり、企業イメージも向上し、新たな地域活性につながるかと思います。  そして、2)ですけれども、これも市長がおっしゃいましたように、金谷町では平成7年から取り組み、平成12年で方向転換をしました。  しかし、私がここで申し上げたいのは、その過程と今後のことであります。それは、平成7年、8年には、登録会員の状況は、年間で約1,000人以上があります。そして、介護保険制度ができた12年以降は、提供サービス外のサービスに対して、昨年10月まで3,100件の対応をしてきたと聞いております。  そして、健康老人の実態調査によれば、生きがいは働くこと、趣味の活動、そして、今後の生きがいは健康であれば、社会奉仕活動等に関心を寄せております。  なお、金谷町で行っている同事業は、ボランティア、もしくはNPO事業、組織で十分賄える範囲だとは思います。しかしながら、まだNPO自体もこの地域に完全に根づいていないのが現状だと思います。  そこで、当市として、このような組織を育成することによりまして、サービスの預託をNPO事業の安定化につなげる。これはきのう先輩議員の質問に出ました、NPOの銀行と言ってもいいかもしれません。そして、サービス事業者と共存の道を模索する必要性を感じますが、どのようにお考えかお伺いします。  そして、3番目の質問でございますけれども、確かに今、当市には在宅介護者支援に、市独自の補助事業の家族介護慰労金支給制度がありますが、現実は利用者が強固な規制の枠に限定され、なかなか数が少ないということが現状だと思います。  そして、島田市の、島田市というか、今現在、利用者の意識調査によれば、健康老人の4割の方が家族介護の期待をしております。また、本を読みますと、国際的にもその傾向があると予測されております。  先日、事実私のところに、あるお年寄りが訪れまして、その方は健康ですけれども、「わしはのう、施設に入りたくないから、もしそんなふうになったら、うちの衆に入れるなと言っておくれよ、頼むよ」と言って帰られました。  しかし、家族としてみれば、在宅介護、施設介護にせよ、自分たちの生活もある。そればかりか、昔に比べれば、偏見も緩やいではきましたが、施設介護に対して、家族としても大きな心労を抱えることになりかねません。そればかりか、在宅介護者の裏で、仕事をしたくても、なかなか就職の機会に恵まれない方も大勢いると思います。  そこで、私の提案は、その介護者を一般労働者として認め、給付金を所得と見立て、課税対象者とし、さらには労災保険等の適用も考慮すれば、介護保険者としても、労働者としての満足度が得られるのではないかと。これまた個人消費につながり、結果としては、地域の活性化につながると、そのように考えますので、考えを伺いたいと思います。 ○副議長(木野愼吾君) 山本民生部長。 ◎民生部長(山本文次郎君) 質問の事項が大変多くて、落ちているところも多いかと思いますけれども、御指摘をいただきたいと思います。  1点目の、現在の介護保険制度、島田市の2,700円については一定の評価をいただいているわけですけれども、任意保険の加入はどうかという御質問でございますけれども、現在のところでは考えてございません。これは民間の保険等でそれぞれの準備のための加入はお願いしていけるものと思っております。  それから2点目の、確かに施設等へ入っている皆さんが、支払いに非常に御苦労されているという状況はわかりますけれども、そうしたことに対応するために、リバースモーゲージという制度がございます。  これにつきましては、社会福祉協議会が窓口となっておりますけれども、こうしたものについては大いに活用していただいて、この制度で上限だとか、支払いの1割の負担と、そうしたものへの支払いについてそうしたものを利用して対応していただければありがたいと思っています。  それから、3点目の第三者評価等の問題がありましたけれども、これにつきましては、現在国においては5年間の見直しを行う中で、この問題も取り上げられております。こうした中で、ことし6月ごろには具体的な報告がされるものと思われますので、それを見ての対応になっていくというように考えております。  保険料の見直しにつきましても、今回の国の見直しの中で示されてまいりますので、そうした際に検討がされてまいります。  4点目の見張り番制度についてでございますけれども、現在島田市といたしましては、先ほども市長の方からお答えしましたように、配食のサービスだとか、民生委員の老人家庭への訪問だとか、高齢者同士の訪問、そうしたことで現在行われております。藤枝市等で郵便局の活動もされていたということを聞いておりますけれども、現在の島田市の中ではそうしたことで今やっております。  何といいましても、地域における高齢者の見守りは、基本的には隣近所や親戚、友人、知人、交流グループのネットワークで、自然発生的に、地縁、血縁などの関係を基礎にして継続していくことが大切だと思っております。  次に、金谷町の福祉銀行の関係ですけれども、この制度につきましては、議員も詳しく調査されているようでございますけれども、これについては、廃止に向かっているというように聞いております。これは介護保険制度で、介護サービスが充実したということでそうした移行に、移り変わりになっていると判断しております。  家族介護で介護をしている人を労働者として、雇用の拡大につながるという御発言でございましたけれども、こうした問題については、先ほども言いましたけれども、今後の見直しの中でいろいろな制度が生まれてきたり、改善すべき点についてはこれからいろいろな方向が示されてまいると思いますので、そうした中で対応してまいりたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(木野愼吾君) 松田教育長。 ◎教育長(松田宏君) 佐野議員の教養の一端がうかがえる漢詩に私は感心してお聞きいたしました。  今、中学校で介護保険制度についての学習といいますのは、先ほど市長が説明しましたように、公民の分野で社会保障制度の一環として教えるわけですけれども、これはまだまだ発足して間がないということもありまして、現実には2時間ないし3時間をかけての学習ということでありまして、ほとんどそのアウトラインを学習するということが実情であります。  佐野議員の方から、今、先生たちも頑張ってもらいたいということがありましたけれども、私の理想的なプランとしましては、例えば、社会科の公民という分野ではわずか2時間くらいなんですけれども、総合的な学習の時間という10時間ないし20時間くらいの長いスパンで学習する分野が最近できてまいっております。その分野に介護保険制度というふうな問題を取り込んで学習することは十分可能であります。  具体的なプランを仮に示しますと、一般的な介護保険制度というもののアウトラインを社会科で学習いたします。あとは総合的な学習の時間の中で、まずは生徒が、我が家、あるいは親戚の状況を見て、介護をしている側と介護をされている側の両方の状況を見ていく。あるいはそういう例がなければ、地域の、近隣の家庭を観察というか、そこに伺って、そういう両者の実情を見ていく。  そして、次には特養ホームというふうな施設に行きまして、そこでどういう実情があるのかということを把握していく。  そういうことの後に、ケアマネジャーを呼んで、ケアマネジャーの抱えている状況、あるいは問題の講話、あるいは学習指導をしていただく。そしてまた市の介護保険課の方に来ていただいて、市の状況、あるいは市が今抱えている問題点などを浮き彫りにしていただく。  こんなふうにして、生徒自身が自分に非常に近いところの制度だというふうな把握の仕方、認識の仕方をしていくことが必要ではないか、また、それは可能なプランであるとも考えられます。一例を示してお答えとさせていただきたいと思います。 ○副議長(木野愼吾君) 佐野議員。 ◆6番(佐野義晴君) 最後の質問をいたします。  ただいま教育長からお話をいただきまして、私も今回初めて中学の学習指導要領というのを見させていただきました。そして見ますと、我々の時代と大分違いまして、学校は学ぶところではなく、学び方を学ぶところだという、我々の時代と大分変化してきたなというのをつくづく感じました。  そして、質問が前後いたしますけれども、先ほど部長から任意保険制度は民間という言葉をお使いになりました。これも私もまだ勉強不足でわかりませんけれども、現在の民間の保険制度によりますと、介護保険制度については、特約条項のみで、私の申し上げているのは、その前の状態を言っていますので、ぜひ今後は行政としても検討課題にしていただきたいと考えております。  そして、同じくリバースモーゲージの問題ですけれども、これは今まで議会でも前向きの発言をなさっていること、さらには、これは福祉の問題ということで、今の介護保険制度とは切り離して考えるべきなんでしょう。しかしながら、これは今、国内におきましても、全体的には評価されております。  私がこれをひとつ今後の課題としていただきたいのは、介護保険にしろ、福祉にしろ、田舎の関係で相続の問題があろうかと思います。この相続の問題は、行政としても民間のことで、介入はなかなか困難なことが予想されますが、本市におきましては、高齢者の持ち家比率も非常に高いということで、さらには今後の少子高齢化を考えた場合には、これは非常に利用価値の高い制度ではないかということで、今後具体的な措置方法を希望いたします。  次に、保険料のことでございますけれども、私は先ほど申し上げましたとおり、第5の段階が少ないわけですけれども、第3の段階を基準にしていることに対して疑問を感じております。  そして、これはお伺いしたいわけですけれども、全国の自治体の中で一部はやっておりますけれども、財源の安定確保のために、現在介護保険料によりまして、保険料を定める規定の中で、特別に必要のある場合には、6段階の区分を設定できるということが書いてあります。この辺は、専門的にはわかりませんけれども、ぜひ前向きな検討をしてみたらと私は思います。  そして、第三者機関という提案を差し上げたのは、これは今、私は介護の問題だけについて話をしましたけれども、チェックの機関というものは、きのうも出ていましたとおり、全庁的に当てはまるもの問題だと解釈しております。  そして、これを利用することによりまして、市民、そして職員の意識改革につながると同時に、組織として、システムとして最初から最後まで一貫性の保持につながり、ひいては関連した新規事業が芽生える、そのようにも考えております。  そして、最後になりましたけれども、今回の質問は、私は介護保険制度に焦点を絞りましたが、対象が人であるだけに、正しいことはないと判断いたします。先般金谷町で行われました新市まちづくり討論会の会場アンケートによれば、合併後、今後最も望むものとして、すべての人が安心して暮らせる福祉という回答が57.9%寄せられていた数値を、本市としても十分に認識する必要があるのではないかと思います。  いずれにしましても、この制度の最大の障害は、要介護認定ではないかと思います。介護サービスは民間主体であっても、認定に当たりましては、適切な公権力を行使しまして、行政としてもサービスに対する明確な使命感を持つことが必要であると思います。  そして、最後になりましたけれども、一番重要なことは、サービスを必要とする人が、必要とするだけのサービスを受ける仕組みをつくっていただきたいと。そして、老後を豊かに送ることができるようにしてもらいたいと思います。  以上で最後の質問といたします。 ○副議長(木野愼吾君) 山本民生部長。 ◎民生部長(山本文次郎君) 1点目の任意保険制度については、現在制度としてはございませんけれども、民間の保険ということでやっているわけですけれども、今後制度改正がありますので、そうした中で見直しが図られますれば、対応ができると思います。  2点目のリバースモーゲージの問題ですけれども、これは先ほどもお答えしましたように、生活資金の調達方法として大いに活用ができることだと思いますので、社会福祉協議会が窓口になっています。そうした事業を活用して、そうした資金としての活用をお図りいただければと思います。  保険料の設定につきましては、現在島田市としましては5段階でやっておりますけれども、6段階でできるように、そうした改正が図られる中で検討していきたいと思っています。  それから、第三者評価の問題でございますけれども、確かにいろいろなサービスが利用者のためになっているか、そうした問題は非常に大切なことだと思います。この第三者評価の問題につきましても、先ほども申し上げましたけれども、6月に改正した内容について、国から示されます内容につきましても、この問題はテーマとしてありますので、そうした内容を見て対応してまいりたいと思っております。  それから、最後のサービスを必要とする人に必要なサービスをということで御質問がございましたけれども、給付と負担の問題といたしまして、制度の見直しの中で検討されていく問題だと思いますので、そうした中で検討してまいります。  以上でございます。  ───────── ◇ ───────── ○副議長(木野愼吾君) この際、お諮りいたします。3月12日に予定しております議案質疑において、審査に必要な関係資料の請求についてでありますが、議案第14号にかかわり、生活街路整備事業のうち、横井元島田線JR交差部の通行どめに伴い整備する歩行者、自転車、自動車等の迂回路の名称、整備内容及び工事時期、図面を含めますけれども。  次に退職時の特別昇給について、平成15年度の対象人数と平成16年度の予定人数、特別昇給による影響額、障害者手帳及び養育手帳の所持者の人数、支援費対象人数(平成15年度分と平成16年度分の予定人数)、支援費対象時間数の一覧(平成15年度分と平成16年度分の予定時間数)、デイサービスの利用状況(平成15年度実績と平成16年度の見込み)、教育指導員17人の指導担当、学年協業・習熟度別授業支援経費、学校図書館運営支援経費、生活相談運営経費について補助員等の配置校。  議案第25号にかかわり、保有する医師住宅の数、個別の構造、間取り、建築年、現在の利用状況、賃貸料。  議案第40号にかかわり、譲渡先の法人について理事一覧、利用計画書、第四保育園の当初の建設費、今まで行った補修、改修等の年度と費用。  以上、11件の資料を理事者に請求したいと思います。これに御異議ございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(木野愼吾君) 異議なしと認めます。よって、ただいま申し上げました資料を理事者に求めることに決しました。理事者におきましては、ただいま申し上げました資料を提出くださるようお願いいたします。  ───────── ◇ ───────── △散会の宣告 ○副議長(木野愼吾君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  次回は3月12日、午前10時から本会議を開きます。  本日はこれをもちまして議事を閉じ、散会いたします。      散会 午後3時50分...